◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

和牛の四つ子164万円で販売

(宮崎県 菊地 令)

  宮崎県都城市丸谷町の和牛繁殖農家、 新田和郎さんの所で昨年10月31日に生
まれた雄3頭、 雌1頭の和牛の四つ子が9月に出荷された。 
 
  生まれた時の体重は、 それぞれ15kg程度で普通の子牛の約半分。 生後2日目
からは、 乳児用の粉ミルクも与え、 その費用は子牛1頭分の価格とまではいか
ないが、 合計で30万円にもなった。 また新田さんとご両親の愛情豊かなつきっ
きりの飼養管理により、 通常の子牛の月令に見合った300kg程度の体重になっ
た。
 
 四つ子の父親は 「安平」 号、 母方祖父は 「糸秀」 号。 子牛市場では、 雄はそ
れぞれ445千円 (296kg)、 456千円 (294kg)、 456千円 (286kg)、(3頭平均452
千円、 9月去勢県平均417千円) で宮崎県高崎町の肥育農家に、 雌は283千円 (
221kg、 雌県平均339千円) で愛知県豊橋市の肥育農家に販売され、 四つ子の合
計販売額は1,640千円になった。 

 生産者である新田さんは比較的高価格で売れたものの、 手塩に掛けて育てた
子牛との別れを惜しんでいた。 

    

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