● 9月の生産量
前年同月わずかに下回る
9月の配合飼料の生産量は、 192万2千231トン (▲2.5%) であった (図1)。
畜種別に見ると、 生乳の増産への取り組みなどを反映して、 昨年8月以来前年
同月を上回って推移してきた乳牛用が、 14カ月ぶりに前年同月を下回った (▲1.
7%)。
● 10月の輸入
輸入価格は引き続き高値更新
10月のとうもろこしの輸入量は、 90万3千453トン (▲7.9%) と、 前年同月を
大幅に下回った8、 9月より減少幅は小さいものの、 依然としてかなり下回って
いる (図2−1)。
主産地アメリカが旧穀と新穀の入れ替え時期に当たり、 在庫の少ない旧穀を補
う新穀の水分調整のため、 船積みが遅れたことが一因と見られる。
とうもろこしの輸入価格は、 2万3千623円/トン (52.0%) と、 さらに高値
を更新した (図2−2)。
● 8月の国内価格
前年同月を大幅に上回る
8月の配合飼料工場渡価格 (全畜種加重平均) は、 4万1千306円 (34.3%)で
あった (図3)。
米国産とうもろこしの大幅減産、 在庫率の極端な低下、 円安等から、 昨年10月
以降4期連続で引き上げられてきた配合飼料価格は、 10〜12月期については5期
ぶりに引き下げられた。 主原料のとうもろこしの国際価格の反落が主要因で、 値
下げは約1,100円/トン (全畜種加重平均) となった。 価格安定制度による通常
補てん (4,300円/トン) が行われるが、 国が助成する異常補てんは発動されな
い。
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