◎地域便り


「福桜」 号 間接検定で宮崎県トップの脂肪交雑3.4

宮崎県 今西一文

 肉用種種雄牛 「福桜」 号の間接検定が平成7年12月20日に終了し、 増体、 肉量、 

肉質ともに全国トップクラスの優れた成績を収めた。 



 本牛は、 広く県内で活躍し、 高い評価を得ている 「安平」 号の異父弟として平

成3年4月に佐土原町の永野正純さん (46歳) によって生産されたものである。 

父は名牛 「隆桜」 、 母は、  「安福」 号の娘牛 「きよふく」 号である。 



 本牛は大型の種雄牛で、 現在は高鍋町にある宮崎県家畜改良事業団で飼養され

ている。 検定に用いた産子もそろって発育、 増体とも大変良好なものであった。 

検定の結果は枝肉重量、 ロース芯面積ともかなり大きく、 また肉質面においても、 

産子における平均の脂肪交雑はBMS3.4と本県最良であり、 全国でもトップクラス

にランクされている。 



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        1日平均増体重  枝肉重量 ロース芯面積  バラ厚  推定歩留  脂肪交雑

            (kg)       (kg)    (cm二乗)    (cm)   (%)

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  福桜      1.02          381         53          7.5      74.4      3.4

  全国      0.89          345         46          6.1      73.3      2.1

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 既に産子は子牛市場に出場されており、 その発育の良さは定評がある。 近々、 

市場に枝肉が出回ることによって、 産肉能力の優秀さが実証されるものと思われ

る。 



 今後、  「宮崎牛」 ブランドをさらに向上させるためにも、 本牛の活躍が期待さ

れる。 


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