◎地域便り
女性酪農ヘルパー、 兄に続き酪農研修でオランダへ
鳥取県 山■(さき)和夫
(社) 国際農業者交流協会が行っている農業研修生海外派遣事業で酪農大国・
オランダに一年間ホームステイし酪農に挑む中原純子さん (21才) が2月28日日
本を旅立った。
同事業ではヨーロッパを中心とした農業国へ若者を派遣し、 酪農のほか野菜、
花き、 果樹などの海外研修を行っている。 オランダへは今年度15人派遣される。
中原さんは鳥取県中部の東伯町の酪農家で生まれ、 小さな頃からたくさんの乳
牛に囲まれて育った。 高校卒業後は北海道で一年間酪農を研修し、 一昨年の6月
から県下一円を範囲とする県酪農ヘルパー事業組合 (定休利用組合員125戸) で
「酪農ヘルパー」 として多忙な日々を送ってきた。
同組合の酪農ヘルパー職員は10名で内5名が女性である。 中原さんらは 「ヘル
パーはやり甲斐があって面白い仕事、 自分の能力を試すことができる」 と張り切
っている。
「体を動かすことが好きで動物も大好き。 小さいときから酪農に接してきたこ
とを普通のことと感じている。」 と語る中原さんはスキーやバイクも趣味として
いる。
海外研修の動機は、 現在母とともに酪農をやっている兄の正人さん (経産牛33
頭、 未経産牛30頭) が、 4年前にこの事業でデンマークに行ったことで、 自分も
行きたいと願っていた。
念願かなってオランダでの研修を終えた際には、 友好の成果を持ち帰り地域農
業の活性化に寄与してほしいと誰よりも願うのは、 酪農ひとすじの父 (正さん)
ではなかろうか。
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