● 8月の生産量
前年同月並み
8月の配合飼料の生産量は、 188万1千995トン (0.3%) であった (図1)。
畜種別に見ると、 成鶏用が前年同月に比べて2.7%増、 肉豚用が4.0%増と好調
であったほか、 乳牛用は生乳の増産への取り組みなどを反映して、 1.3%増と昨
年8月以来、 前年同月を上回って推移している。
● 9月の輸入
輸入価格はさらに高値更新
9月のとうもろこしの輸入量は、 穀物相場が高騰する中で当用買いが中心とな
っていると見られること等から、 78万9千212トン (▲16.0%) と前年同月を大
幅に下回った (図2−1)。
国内在庫の不足が懸念されることから、 9月から政府備蓄のとうもろこしの放
出が行われている。
とうもろこしの輸入価格は、 2万2千693円/トン (53.5%) と、 さらに高値
を更新した (図2−2)。
● 7月の国内価格
前年同月を大幅に上回る
7月の配合飼料工場渡価格 (全畜種加重平均) は、 4万1千409円 (33.1%)で
あった (図3)。
米国産とうもろこしの大幅減産、 在庫率の極端な低下、 円安等から、 昨年10月
以降4期連続で引き上げられてきた配合飼料価格は、 10〜12月期については5期
ぶりに引き下げられた。 主原料のとうもろこしの国際価格が反落したことが主要
因で、 値下げは約1,100円/トンとなった。 価格安定制度による通常補てん (4,3
00円/トン) が行われるが、 国が助成している異常補てんは発動されない。
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