◎地域便り


宮崎牛PRに大型アドバルーンが活躍

宮崎県/図師 理
 宮崎県は、 黒毛和種の生産地として全国のトップクラスであり、 年間におよそ
6万8千頭 (平成7年) の子牛が家畜市場で取引され、 肥育農家の牛舎へ送り込
まれている。 本県畜産関係者は、 豊かな自然で創られた牛肉を 「宮崎牛」 と称し
て全国に向けてのPRに懸命に取り組んでいる。 

 そこで、 この 「宮崎牛」 を消費者にアピールする強力な助っ人として現れたの
が超大型のアドバルーンである。 大きさは体長25m、 体高17mで通常の子牛の10倍、 
そのデザインはまるまると太った子牛となっており、 消費者への訴える力は抜群
なものとなっている。 

 通常のアドバルーンは、 ヘリウムガスを使うのでコストがかなり高くつくが、 
本アドバルーンはLPガスを使い、 熱気球の原理の応用で熱い空気を子牛型の袋に
送り込んで浮遊させる方法をとり、 ランニングコストの低減を図っている。 

 これまで県内各地で開催される子牛市場、 農業祭、 各種イベント会場などで延
べ16万人の消費者に 「宮崎牛」 をPRし、 特に子供には、 絶大な人気を博している。 

 この秋に宮崎県で開催されたねんりんぴっく96 (65才以上の方を対象としたス
ポーツ等の祭典) の会場でもこのアドバルーンを使ってPRを行い、 全国から集ま
った7万人の人々に宮崎牛の味と共に好評を得た。

【県内各地で活躍する子牛のアドバルーン】


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