◎地域便り


レッツゴー高原の牧場へ〜農大生と消費者との交流会〜

鹿児島県/塩満 清子
 鹿児島県立農業大学校の学生と県民との交流会が9月18日姶良郡牧園町高千穂
の畜産工学部で開催された。 

 農業大学校は畜産学部、 畜産工学部、 園芸学部、 茶業学部、 果樹学部の5学部
が県内5カ所に分散しており、 その立地条件を活かし、 開かれた農業大学校とし
て広く県民に親しんでもらおうと、 今年度から消費者との交流会を始めた。 

 交流会には鹿児島市や国分市から主婦ら70名 (定員) が参加し、 畜産工学部の
学生35名の指導を受けながら、 乳しぼり、 飼料給与、 大型トラクターの試乗など
を体験し畜産の現状を学んだ。 また、 同学部の川井田博教授が 「おいしい豚肉と
人間とのかかわり」、 木之下明弘講師が 「体外受精について」 と題して最新技術
を紹介した。 盛り上がったのは、 学生が手塩にかけて育てた黒豚のバーベキュー
としぼりたての牛乳の試食会、 ロースやバラ肉など22キロにソーセージや野菜を
加えて網焼きに舌鼓を打った。 

 参加者からは、 「乳牛や豚の清潔な飼育環境に驚いた。 黒豚の焼肉はさっぱり
しておいしかった」 「学生の一生懸命な姿を見て、 鹿児島の農業もすてたもんじ
ゃない」 「畜産県鹿児島の若い人が新しいバイオ技術等を勉強することで、 畜産
を支える力強さを感じた」 などの感想があった。 

 今回の交流会を通じて、 畜産経営に取り組む学生にとっては、 消費者が何を望
んでいるかを考える良いきっかけになった。


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