● 7月の生産量
前年同月をわずかに上回る
7月の配合飼料の生産量は、 184万4千951トン (1.1%) であった (図1)。
畜種別に見ると、 乳牛用は、 生乳の増産への取り組みなどから、 8.5%増と昨
年8月以来、 前年同月を上回って推移している。
● 8月の輸入
輸入価格はさらに高値更新
8月のとうもろこしの輸入量は、 アルゼンチン、 南アフリカ等からの輸入も若
干あったものの、 主産地アメリカからの輸入の減少を補うに至らず、 75万2千58
9トン (▲27.2%) と前年同月を大幅に下回った (図2−1)。
一方、 とうもろこしの代替となるオーストラリア、 アルゼンチン等からのこう
りゃんの輸入が、 前月に引き続き前年同月を大幅に上回った (32.4%)。
とうもろこしの輸入価格は、 2万1千535円/トン (60.7%) と、 さらに高値
を更新した (図2−2)。
● 6月の国内価格
前年同月を大幅に上回る
6月の配合飼料工場渡価格 (全畜種加重平均) は、 3万8千731円 (23.4%)
であった (図3)。
米国産とうもろこしの大幅減産、 在庫率の極端な低下、 円安等から、 昨年10月
以降4期連続で引き上げられてきた配合飼料価格は、 10〜12月期については5期
ぶりに引き下げられることとなった。 高騰していたとうもろこしのシカゴ相場が
一服したことが主要因で、 値下げは約1,100円/トンとなる。 価格安定制度によ
る通常補てん (4,300円/トン) が行われる見通しとなっているが、 国が助成し
ている異常補てんは発動されない。
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