◎地域便り


高校生も参加、牛乳乳製品利用料理コンクール

岩手県/加藤 謙次
 岩手県牛乳普及協会では、日常生活の中に牛乳・乳製品の利用定着を図るため、
昭和55年から毎年、牛乳乳製品を利用した料理コンクールを開催し、今年で16回目
を数えた。開催当初は応募点数も70点前後であったのが、今回はアイデアと工夫を
凝らした143点の応募があり、書類審査で選ばれた10名が県大会で腕を競い合った。
最優秀を受賞した作品は、「秋の便り(えごま・ミルキー豆腐)」と題したえごまと
牛乳を生かしたもので、そうめんを加え、夏から秋への季節の移り変わりを表現し
た。

 最近の応募の特徴は、これまでの主婦中心に加えて、男性や高校生の応募が増え
ていること。今年の岩手県大会に出場した10名のうち3名が高校生で、料理のベテ
ラン主婦と腕を競った。これは、岩手県牛乳普及協会が、3年前から、骨が最も成長
する時期にある高校生を対象に、食品の中でカルシウムの吸収率が最も高い牛乳
乳製品の消費PRを狙いとして、料理コンクールへの参加を呼びかけてきたことに
よるものである。

 このような料理コンクールは、新たな牛乳の消費ルートを開発するものとして、
生産者をはじめ酪農関係者から高い評価を得ている。


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