愛知県/岡地 啓之
愛知県で生産される肉豚の高品質化、斉一化に貢献したランドレース種の系統 豚「アイリス」の後継系統として期待される「アイリスL2」が、系統維持施設である 県畜産総合センターで、9月7日から分娩を開始した。 「アイリスL2」は、県農業総合試験場(農総試)で、産子数の向上を目指して全国 で初めてBLUP法(雌豚1個体の記録だけでなく、その母親や兄弟等も評価した数値 である「育種価」で選抜する方法)を用いて系統造成された。分娩頭数で10.84頭と 「アイリス」に比較して、1頭以上も改良が進められている(表参照)。 分娩が始まった畜産総合センターでも、17腹の平均で、分娩頭数10.71頭、生産頭 数10.00頭と農総試と同程度の成績があがっている。 センターで生産されたアイリスL2の産子は、9年2月上旬から希望農家へ順次、 譲渡される予定となっている。これらの産子が能力を十分発揮し、養豚農家の経営 向上に大きく貢献することが期待されている。 繁殖成績(1腹平均)の比較元のページに戻る