愛知県/森下 忠
牛肉の生産者直売を通じて、地域の「知多牛」をアピールしてきた愛知県半田市 酪農青年部のその後の動きを紹介する(7年11月号の続報)。 青年部では、昨年10月から市内の農協支店の店先を借りて牛肉の直売を毎週金 曜日に行ってきた。地域によっては売れている所もあるが、一部の販売先では売れ 行きが悪いなど、苦労が続いてきた。 一方、近隣の知多郡美浜町にある農事組合法人「鵜の味」との提携による販売も 行っている。「鵜の味」は、美浜町の生産直売を行う農家の集団で、国の補助事業に より「ジョイフルファーム鵜の池」を建設した。半田市酪農青年部では、より多くの 量を売るため、ここで毎週日曜日に牛肉販売を行っている。美浜町は、潮干狩りや 海水浴場で有名な観光の町で、「ジョイフルファーム鵜の池」への来訪者も多く、よ り広く「知多牛」のアピールができるようになった。 7月からは、「ジョイフルファーム鵜の池」内の焼肉ハウスでも直接「知多牛」を 食べられるようにした。現在は供給の都合から、予約注文に限られているが、ゆく ゆくはより多くの人が食べられる店として定着させたいと意気込んでいる。 青年部では、この4月から専従のパートを1名雇い、経理や事務処理を任せてい る。酪農の片手間としての活動では、部員個々の負担が大きいが、今回パートを雇 うことで酪農経営をおろそかにすることなく活動できることになり、より積極的 な事業展開を行っている。 今はまだパート賃金の支払いと移動販売車購入金の返済で精一杯の部会である が、「知多牛」のPRのためにと、青年部員はがんばっている。元のページに戻る