● 4−6月期の生産量
前年同期並み
4−6月期の生産量は前年同期並みの、 64万8千929トンであった (図1)。
今後の生産指標となる7月の採卵用めすのひなえ付け羽数は、 830万9千羽 (1
2.4%、 図2) で引き続き前年同月を上回った。 卵価が前年をかなり上回って推
移していることから、 産地での増羽意欲が高まっていると見られる。
● 7月の輸入量
前年同月を大幅に上回る
7月の輸入量は1万763トン (20.8%、 殻付き換算、 図3) であった。
8年度の累計 (4月〜7月) を品目別に見ると、 マヨネーズ等の原料となる卵
黄 (粉以外) の輸入は、 前年同月に比べて11.5%増となった。
● 4−6月期の推定出回り量
前年同期をわずかに下回る
4−6月期の推定出回り量 (生産量+輸入量) は、 67万6千211トン (▲1.7%、
殻付き換算) となった。
● 7月の卸売価格
前年同月をかなり上回る
7月の卸売価格は、 老鶏の更新が進んだと見られる一方で、 加工向け需要が順
調だったこと等から、 165円/キログラム (9.3%、 東京、 全規格平均、 図4) と
なった。 標準取引価格は、 161円/キログラムと補てん基準価格 (168円/キログ
ラム) を下回ったため、 6月に引き続き鶏卵価格安定対策事業による補てんが行
われた。
8月の卸売価格は、 学校給食用の手当てが活発となり下旬に値を上げ、 標準取
引価格は169円/キログラムとなった。 その結果、 補てんは行われなかった。
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