◎地域便り


今年も元気に 「酪農ちびっこ村」 開村

福島県/片桐 紀生
 福島県矢吹町にある全酪連教育研修センターと酪農技術研究所では今年も元気
に 「酪農ちびっこ村」 を開村した。 

  「酪農ちびっこ村」 は、 次代を担う子供達に酪農の素晴らしさ、 牛乳や乳製品
が作られる過程を2泊3日の酪農体験を通じて学んでもらっており、 今回で12回
めの開催となる。 

 8月5日に小学4−6年生の男女40名が第一陣として大型バスで到着した。 今
回の参加者は埼玉県内の多数の応募者の中から抽選で選ばれた子供達だった。 そ
のうちの数名は 「昨年も参加して大変楽しかったので、 今年も是非参加したくて
何通も応募した」 と楽しげに話してくれた。 

 学校が異なる子供達もバスの中でゲームや歌を合唱したりするうちに、 すっか
り仲良しになり、 到着後は、 すぐに6班に分かれそれぞれの班長とそのリーダー
となる酪農村の村長を自分達で選んだ。 牧場見学では、 以前に参加したことのあ
る子供が得意そうに乳牛のことを友達に教えていた。 特に子供達に人気のあった
のは子牛で、 翌朝の哺乳時間には沢山の子供達が見学に訪れ、 夢中で牛乳を飲ん
でいる姿に 「可愛い」 の声が上がった。 

 2日目はトウモロコシ採り、 バレイショ掘りから始まった。 そして期待の手作
りバターの時間となった。 各班ごとに分かれて、 冷却された生クリームの入った
ビンを交替で汗ビッショリになって振り、 やっと柔らかな粒状のバターができ上
がる。 子供達は生クリームから出来た僅かなバターに驚いていた。 普段何気なく
食べていたバターが、 沢山の牛乳から作られることを知ったからだろう。 

 お昼は、 自分達で作ったバターと茹でたバレイショにトウモロコシ、 そして、 
もちろん牧場特産の搾りたての美味しい牛乳もあり、 皆、 おなかいっぱい自然の
味を楽しんだ。 

【初めての酪農体験を存分に楽しんだ子供たち】


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