◎地域便り


「道の駅」 で地域の活性化を

群馬県/宮崎 美伯

 ドライバーに快適な休息の場を提供する 「道の駅」 で、 地域の活性化を目指す
自治体が増えている。 高速道路のサービスエリアと似ている 「道の駅」 は、 広い
駐車場と清潔なトイレ、 公衆電話の設置等が条件となっているが、 駅によっては
渋滞や規制などの道路情報、 祭りや行事などの地域情報も提供している。 

 群馬県内には現在7カ所の道の駅があり、 全ての駅が農産物直売所を併設して
いる。 販売品目は新鮮な野菜と農畜産加工品が主体だが、 中には個性的なアイテ
ムを売り物にしているところもある。 

 例えば県内で最初に登録された上野村にある道の駅 「上野」 では、 地元特産の
イノブタ料理を楽しむことができる。 また、 六合村にある道の駅 「六合」 では、 
秘湯で知られている花敷・尻焼温泉の利用に加え、 ジンギスカン料理が満喫でき
る。 さらに、 川場村の道の駅 「川場田園プラザ」 では、 併設の農産物加工工場で
作られた乳製品やハム・ソーセージ等の販売でにぎわっている。 

 いずれにしても、 消費者が新鮮で安全な農畜産物を要求する傾向はますます強
まっており、 生産者の顔が見える販売方法は消費者にたいへん喜ばれている。 

 その要望を受けて県では、 市町村や農業協同組合等が主体となって地域の活性
化・農業の振興を目指して設置された農産物直売所のガイドブックを作成した。 
このガイドブックを活用し生産者と消費者との間に対話や交流が生まれ、 "新鮮・
安全・健康"を仲立ちとした信頼関係がますます強まっている。 




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