◎地域便り


ワラ牧草梱包吊り上げ機で仕事を楽しく

宮崎県
 宮崎県北諸もろ県かた郡三股町の東武安さん (67) は、 母牛6頭で子牛の生産
に取り組んでいる繁殖農家である。 7年程前から、 牛舎の軒先に滑車を取り付け
て、 牛の飼料となるワラと牧草の梱包をロープで簡単に吊り上げ、 納屋の2階へ
楽に運び、 貯蔵している。 

 先を曲げたフォーク状の刃をロープの先に付けて、 梱包にひっかけるだけでよ
く、 梱包のどこにでもひっかけられる手軽さがポイントである。 また、 1メート
ル間隔でロープには結び目が作ってあり、 引っ張りやすいように工夫がしてある。 

 年間に運び入れる梱包の数は200個以上。 だいたい1回の作業で20〜30個を運
び入れるが、 梱包は未乾燥の状態だと20〜35キログラムあるため、 2階へ運び入
れる作業は重労働で、 これまでは1〜2時間もかかっていた。 しかし、 現在では
20分程度で終わるようになった。 

 東さんは 「滑車がたくさんあったので、 何かに利用しようと思いました。 たま
たまその時、 井戸水を汲み上げるためのつるべを思いだし、 現在の利用方法を思
いつきました。 これだと、 だれでも楽しく仕事ができますね」 と話している。 ち
ょっとしたアイディアを仕事に結びつけて、 実践している点が素晴らしい。

【ちょっとしたアイディアで仕事を楽しく】


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