５月−72,106トン (▲2.3％)
・と畜頭数は､ 母豚の減少等から､ 1,378千頭 (▲1.6％) と､ 前月に引き続き前
年同月を下回る
・平均枝肉重量 (全国平均) は､ 74.8kg／頭 (▲0.7％)と11カ月ぶりに前年同月
を下回る
肉豚生産出荷予測
資料：農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」
（平成９年６月30日公表）
５月−34,271トン (▲63.6％)
・SG発動のため､ 輸入量に大きな変化はないが､ 昨年５月はSG解除等で高水準の
輸入であったことから､ 前年同月を大幅に下回る
・冷蔵品は､ テーブルミートの一定需要から､ 台湾産の輸入禁止措置による不足
分の一部を米国産等が補い､ 13,480トン (▲30.0％)
５月の米国産−14,162トン (▲36.0％)
・冷蔵品は､ 台湾産の代替需要等から､ 10,323トン (9.8％)
台湾産−31トン (▲99.9％)
・口蹄疫の発生による輸入禁止措置から､ 冷凍品がごくわずかに輸入されたのみ
その他
・デンマーク産が､ 7,740トン (▲75.1％) とSG発動中にしては高水準
５月−119,954トン (▲1.2％)
・輸入品は､ ３月以降連続で前年同月を下回り45,382トン (▲8.3％)
・国産品は､ 74,572トン (3.7％)
５月−397g／人 (0.8％)
・国産品の小売価格は前年同月よりやや高いものの､ 購入量は前年同月を上回る
・４月の加工仕向肉量は､ ハム､ ソーセージの生産量減少から33,773トン(▲3.9
％) と９カ月連続して前年同月を下回る
５月−117,308トン (▲41.0％)
・８年６月をピークに在庫の取り崩しが進む
・昨年５月は､ SG解除等で輸入量激増から在庫が高水準であったので､ 前年同月
比は大幅に減少
５月−503円／kg (▲2.5％)
・米国産冷蔵品が多く出回ったこと等から相場が緩み､ 400円台から500円台前半
で推移したが､ 月末には量販店の特売需要等から､ 再び600円を超える
６月−590円／kg (9.5％､ 速報値)
・量販店の特売需要､ 米国産がユーザーの規格に合わず国産の引合いが強まった
こと等もあり､ 600円を超える日もあったものの､ 概ね500円台後半で推移した｡
５月冷凍品 ｢うで｣ −470円 (▲0.7％)
同 ｢もも｣ −501円 (▲9.7％)
・うでは､ 前月に７カ月ぶりに前年同月を上回ったが､ 再び下回る
・台湾産豚肉の輸入禁止措置等から､ ４月には全品目が値を上げたが､ 他の国か
らの手当ても進み､ 冷蔵品､ 冷凍品ともに総じて前月より値を下げた
５月米国産 ｢ロース｣ −843円／kg (3.8％)
・台湾産豚肉の輸入禁止措置等の影響も沈静化し､ 前月よりかなり値を下げた
５月台湾産 ｢もも｣ −488円／kg (▲7.8％)
・輸入禁止措置等の影響もほぼ沈静化し､ 前月よりも値を下げた
(注) 台湾からの豚肉の輸入禁止措置の対象は､
１ 平成９年２月21日以降にと畜されたもの
２ 平成９年２月20日以前にと畜されたものであっても､ ３月18日以前に発送さ
れていないもの
豚肉調製品の輸入伸びる
７年､ ８年と豚肉調製品の輸入が増えている (図11)｡
豚肉調製品とは､ 豚肉を加熱処理したり調味料を添加する等調製及び保存に適
するようにしたものである｡ シーズンドポーク､ ソーセージ､ とんかつ､ ハンバ
ーガー用のパティー等も含まれる (表１)｡
これらの調製品は､ SGの対象外で､ 定率関税で輸入できるため､ SG発動で基準
輸入価格が引き上げられた場合にも､ 通常の輸入が可能であるというメリットが
ある｡
８年の輸入量は､ かた調製品が､４万８千880トン､その他調製品が３万３千321
トン､ もも調製品はわずかに３千347トン､ 合計で８万５千548トンとなった｡
国別で見ると､アメリカとカナダの２国で､ 輸入量合計の81％を占めている(図
12)｡ SG発動後に冷凍品の輸出が激減し､対日輸出量を増やす方法として調製品の
輸出に力を入れている｡
米国食肉輸出連合会 (USMEF) 等関係者の話によると､ アメリカ､カナダからの
輸入のほとんどがソーセージ等の加工原料用のシーズンドポークである｡ 最終製
品での輸入はまだ少なく､ 各社とも開発段階であるという｡
調製品の輸入量については､ ７月にSGが解除され基準輸入価格が引き下げられ
ると､ メリットが薄れ少なくなるという見方もある｡ 一方､ 台湾産の豚肉の輸入
禁止措置から､ 加工品メーカー等が代替品として調製品輸入に関心を示している
という見方もあり､ 今後､ 製品開発が進めば､ 伸びていく可能性はある｡
表１ 豚肉調整品の分類と関税率
資料：米国食肉輸出連合会（USMEF）
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