5月−29,095トン (▲8.4%)
・7年11月以降、 前年同月を下回って推移。今年に入っても、 毎月、 5%以上の
減少
5月の和牛−45,350頭 (▲1.5%)
乳牛−57,324頭 (▲11.4%)
・和牛がわずかな減少にとどまっているのに対し、 乳牛、 特に乳去勢の減少(▲1
4.8%) が顕著
5月−45,800トン (▲27.7%)
・冷凍品は、 SG解除で、 高水準であった前年同月の約半分だが、冷蔵品は4.2%の
減少にとどまる
・売れ行き不振等から、 実需に結びついた輸入に絞る傾向あり
輸入見込数量(事業団調べ)
5月の米国産−20,976トン (▲35.2%)
・ばら中心の冷凍品は、 SGの関係で高水準であった前年同月に比べ半分以下、 冷
蔵品はわずかな減少
豪州産−22,088トン (▲16.6%)
・冷蔵品は7%減少、 需要一定の加工向け主体の冷凍品も、 前年同月比では30.9
%減
5月の推定出回り量−78,752トン (▲4.6%)
・輸入品は、 4月にわずかながら増加したが、 再び6.1%の減少
・国産品は、 生産減等から2.3%減
5月−276g/人 (2.8%)
・8年3月以降、 BSE報道や病原性大腸菌O−157食中毒等をきっかけに、減少が続
いてきたが、 4月に続いて増加
・一昨年の水準には及ばず
5月−93,092トン (▲25.8%)
・4月に前月比1.3万トン増加後、 再度減少傾向へ
・国産品は、 生産減等からほぼ4年ぶりに1万トンを割る
5月−1,116円 (4.5%)
・生産量の減少傾向、 国産品への人気集中、 品揃えのきく大都市の市場に買いが
集中していること等から引き続き高水準
・主要規格は、 すべて前年同月比プラス
5月A5−2,384円/kg (3.6%)
・主要規格中、 唯一低下基調だったA5は、 3月以降、 前年同月を上回る
A3−1,571円/kg (7.5%)
・A3は、 量販店の和牛取り組み強化等から、 引き続き好調
5月の乳去勢B2−794円/kg (8.2%)
F1去勢B3−1,267円/kg (1.9%)
・頭数減少の中、 輸入品から国産品にシフトしている量販店の需要等に支えられ、
引き続き好調だが、 上昇率は縮小傾向
5月の米国産冷蔵品112Aリブアイロール−1,741円/kg (16.5%)
・冷蔵ロイン系が好調
・在庫豊富と見られるチャックリブは、 前年より安い
豪州産冷蔵品グラス・フルセット−542円/kg (15.8%)
・輸入量減少等から、 急落した前年同月を上回るが、 前月より下げる
5月の頭数−38,780頭 (▲1.1%)
・母牛の頭数減少等から、 減少傾向続く
5月の価格−363千円 (▲3.0%)
・わずかながらも低下傾向
・オスに比べ、 メスの低下率が大きい
注:子牛価格は、 オス・メス平均値である。
5月の子牛価格−121千円 (18.5%)
・母牛頭数の減少、 F1生産の増加等から、 取引頭数は引き続き大幅減少
・枝肉高で、 肥育経営の導入意欲も強く、 12万円台を維持
ヌレ子価格−50千円 (▲1.5%)
・4月より2千円高
5月の子牛価格−205千円 (1.2%)
・頭数増加だが、 枝肉高で肥育経営の導入意欲から20万円台を維持
ヌレ子価格−115千円 (▲5.6%)
・引き続き前年同月を下回るも、 8年11月を底に回復
乳経産牛の価格が急回復
ひき肉、 加工用として使用されることの多い乳メス (経産牛)の卸売価格 (C1
枝肉、 東京市場) は、3年度337円/kgであったが、 牛肉輸入自由化で豪州から加
工用牛肉が大量、 かつ安価に輸入されたこと等から、5年度には224円/kgまで低
落した。 しかし、 6年度に入ると、 と畜頭数の減少等から回復傾向に転じ、 着実
に価格は上昇してきた。
今年に入ってからは、 2月に316円/kgと300円台を回復すると、 5月の382円/
kgまで急速に値を上げてきている。
この要因としては、 次のことが考えられる。
1)乳めすの生産量が、 8年8月以来引き続き1割以上減少しており、 供給量が絶
対的に少ないこと。
2)昨年は、 食中毒の発生等で牛肉、 特にひき肉の需要が低迷したが、 今年は回復
傾向であること。
3)原産国 (地) 表示の義務化等もあり、 店頭販売用のひき肉として、 国産牛肉に
対する需要が高いこと。
4)競合する豪州産加工用牛肉の国内相場が、 3月以降、 円安に加え、 原産地価格
の上昇等から、 値を上げたこと。
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