5月の生産量−761,879トン (▲1.0%)
・都府県の減少が影響、 前月に引き続き前年同月を下回る
・北海道では、 1頭1日泌乳量が前年同月比0.4%減も、搾乳牛飼養頭数 (9年2
月1日) が1.0%増で生産量は0.5%増
・都府県では、 1頭1日泌乳量が1.5%増も、 搾乳牛飼養頭数が1.3%減で生産量
は2.0%減
北海道:5月は26.9kg (▲0.4%)
都府県:5月は26.6kg (1.5%)、 6月は26.2kg (1.6%、 速報値)
・北海道は、 8年度前半の日照不足による牧草の栄養分低下等のため、 8年10月
以降前年同月を下回って推移
5月−454,032トン (1.4%)
・牛乳の生産が伸び悩む一方、 低脂肪乳等の加工乳、 乳飲料及びはっ酵乳の生産
は好調が続く
5月−363,194kl (▲1.7%)
・8年8月以降前年同月を下回って推移
5月−乳飲料101,030kl (15.2%)
はっ酵乳55,886kl (18.2%)
・健康志向、 栄養強化タイプ等を中心としたメーカーの積極的な商品開発等を背
景に、 一貫して前年同月を上回って推移
5月−298,020トン (▲4.1%)
・生乳生産量が減少 (▲1.0%) し、 飲用牛乳等向け処理量が増加 (1.4%) した
結果、 前年同月を下回る
・生クリーム等需要拡大事業の効果等から生産量が伸びているクリームは、 5月
も5,436トン (23.1%) と前年同月を大幅に上回る
5月の生産量−17,316トン (▲11.7%)
・5月の推定出回り量は21,700トン (10.7%)、 推定期末在庫量は52,200トン(22.
3%) で前月よりも1,200トン増
・9年度カレントアクセス分に係る輸入、 売渡が年度当初から実施されたこと等
から、 推定期末在庫量が増加
5月−13,732円/25kg (1.5%)
・8年度に引き続き、 安定指標価格を5%程度上回って推移
・5月は前年同月を1.5%上回り、 安定指標価格 (13,090円/25kg) を4.9%上回
る水準
5月の生産量−7,970トン (▲10.5%)
・推定出回り量は6,200トン (▲19.2%)、 推定期末在庫量は27,900トン (▲10.1
%) で前月よりも1,800トン増加
5月−991円/kg (4.0%)
・8年2月、 3月の947円/kgを底に値を戻し、在庫水準が前年より1割前後低い
こともあって、 9月以降9年4月まで一貫して上昇傾向
・5月は前月と同額ながら、 前年同月を4.0%上回り、 安定指標価格 (965円/kg)
を2.7%上回る水準
生乳生産量と搾乳牛の地域別飼養動向
平成7年9月以降一貫して前年同月を上回って推移した生乳生産量は、 9年度
に入って4、 5月と2カ月連続で前年同月を下回った。 この2月の生乳生産量の
合計は、 149万5千トン (▲0.8%) で、 地域別にみると、 北海道と沖縄を除いた
すべての地域で減少している (図11)。
一方、 地域別搾乳牛飼養頭数 (9年2月1日現在) をみると、 頭数シェアで全
国の6割を占める北海道、 東北及び九州の3地域でわずかに増加、 その他は減少
している。 特に、 近畿でかなり頭数が減ったこと、 北海道に次いで頭数シェアの
大きい関東・東山で頭数が減ったことが、 生乳生産量の減少に大きく影響したこ
とがわかる (図12)。
昨年度までは、 飼養頭数の減少分を一頭当たりの乳量の増加が補う形で、 生乳
生産量の増加が達成されてきた。 昨年度の生産量が過去最高であったことから、
一部で乳牛への濃厚飼料多給による反動を心配する向きもあるが、 天候等の影響
で生育が遅れていた北海道の牧草が、 ほぼ平年並みに回復している等の朗報もあ
り、 今後の生産回復に期待したい。
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