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トピックス/台湾産豚肉の輸入禁止措置後の国別輸入動向
7月−71,139トン (2.8%)
・4月〜7月の累計で2.1%増とわずかながら増加傾向
・と畜頭数は、 1,363千頭 (2.4%) と、 2カ月連続で前年同月を上回る
・平均枝肉重量(全国平均) は、 74.6kg/頭 (0.4%) と5月を除き、 昨年7月よ
り連続で前年同月を上回って推移
肉豚生産出荷予測
資料:農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」
(平成9年8月29日公表)
7月−122,762トン (201.2%)
・SG解除により、 SG発動で激減した前年同月を大幅に上回る10万トン超の輸入
・冷蔵品は、 テーブルミート用の一定需要から、 台湾産の輸入禁止措置による不
足分を米国産他、 カナダ産、 韓国産等が補ったものの、 10,675トン (▲31.5%)。
・冷凍品は、 デンマーク産53,780トン (759.1%)、 韓国産12,461トン (415.7%)
等SG解除で輸入急増
7月の米国産−18,601トン (97.8%)
・冷蔵品は、 8,015トン (16.8%)
・冷凍品は、 昨年6月以来の1万トン超え
台湾産−2,790トン (▲84.7%)
・口蹄疫の発生による輸入禁止条件に該当しない冷凍品未通関在庫が、 SG解除で
通関
7月−118,743トン (▲1.2%)
・輸入品は、 46,463トン (▲9.6%) と5カ月連続で前年同月を下回る
・国産品は、72,280トン(5.1%)と生産増加等から3カ月連続で前年同月を上回る
7月−373g/人 (0.0%)
・購入量は、 昨年落ち込んだ牛肉が前年同月をかなり上回ったのに対し、 量販店
の特売実施率が依然前年水準を下回っていることもあり、 前年同月並み
・6月の加工仕向肉量は、 34,273トン(0.7%) と11カ月ぶりに前年同月を上回る
・台湾産の代替需要等から、 国産品加工仕向肉量は10,476トン(2.3%) と2カ月
連続して前年同月を上回る
7月−162,767トン (▲41.6%)
・SG解除で未通関在庫の多くが輸入 (通関) されたものとみられ、 再び高水準
・しかし、 SG発動を見越して在庫が積み上がった前年同月の6割程度
7月−623円/kg (8.7%)
・米国産等輸入品が禁輸の台湾産を完全には代替していないこと等から 748円と
今年最高値となる日もあり、 前年同月をかなり上回る
8月 (速報値)−533円/kg (▲5.2%)
・牛肉需要の伸びや豚肉の関税減免措置の影響等から、 前年同月をやや下回る
7月冷凍品 「うで」−458円 (▲5.3%)
同 「もも」−512円 (▲11.4%)
・うでは、 台湾産の輸入禁止措置直後の4月に前年同月を上回ったが、 その後3
カ月連続で下回って推移
・ももは、 10カ月連続して前年同月を下回る
7月米国産 「ロース」−934円/kg (7.8%)
・台湾産の代替需要等から引き続き堅調
・7年10月以来22カ月連続で前年同月を上回って推移
7月台湾産 「もも」−447円/kg (▲11.3%)
・台湾産の輸入禁止措置直後の4月に価格が上がったものの、 昨年8月以来12カ
月連続して前年同月を下回る
(注) 台湾からの豚肉の輸入禁止措置の対象は、
1 平成9年2月21日以降にと畜されたもの
2 平成9年2月20日以前にと畜されたものであっても、 3月18日以前に発送さ
れていないもの
台湾産豚肉の輸入禁止措置後の国別輸入動向
今年3月の台湾産豚肉の輸入禁止措置後、 その代替として他国からの輸入が増
えている。
冷蔵品は8年度、 台湾産が46.8%、 アメリカ産が45.8%を占めた (図11)。
9年4月から7月までの累計では、 アメリカ産が76.7%までシェアを拡大し、
次いでカナダ産、 韓国産がシェアを広げた。 冷蔵品輸入総量は、 前年同期の6割
程度の水準にとどまっているが、 3カ国とも前年より数量を増やす結果となった。
また、 毎月1万トン前後の輸入が、 一応定着している。
冷凍品は8年度、 台湾産が37.9%、 デンマーク産が24.5%等EU全体では33.0%、
アメリカ産が13.3%であった (図12)。
9年4月から7月までの累計では、デンマーク産が44.0%、EU産全体では58.4%
とシェアを拡大したものの、 米国産は11.4%に減少した。 冷凍品輸入総量は、 SG
発動前に急増した前年同期の半分の水準であるが、 EU産が6割近いシェアを占め
ることとなった点が注目される。
冷蔵品を北米が補い、 冷凍品をEUが補っている形になっているが、 輸入豚肉の
仲間相場 (事業団調べ) は在庫が十分とみられる冷凍品うで、 ももを除いて総じ
て前年同期より高く、 完全には代替されていないようである。
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