◎地域便り


畜産共進会を市民参加のイベントに

岩手県/大畠 則昭


 岩手県盛岡市と周辺10町村の肉牛、 乳牛が一堂に会した第33回岩手中央連合畜
産共進会が、 平成9年8月6日、 雫石町の岩手県経済連中央家畜市場で開催され
た。 例年は畜産関係者だけのものであったが、 今年は一般市民も交えたイベント
を併催し、 夏休み中の子供たちや家族連れも大勢訪れ、 にぎやかな共進会となっ
た。 

 この併催イベントは、 畜産農家の生産意欲の向上と一般消費者の畜産全般、 さ
らには国産牛肉、 乳製品への関心を高めてもらおうと、 「くれよん IN MORIOKA」 
と題し盛岡地方振興局が主催している。 この 「くれよん」 とは振興局管内にある
12市町村をくれよんの12色に見立てそれぞれの個性を出して地域振興を図ろうと
いう意味で名付けられている。 今回は、 地域の家畜共進会に併せて牛の祭典を企
画し、 牛の乳搾り、 ポニーの乗馬など多彩な催しを繰り広げた。 

 参加した畜産農家からは、 市民と一緒に楽しめた、 是非来年度以降も続けても
らいたいとの希望もあり、 事務局では来年度は独自で企画したいと張り切ってい
る。 

 9月にはこのイベントのパート2として、 第7回全国和牛能力共進会 (岩手産
業文化センター・9月11日〜15日)の公式併催行事 「ファームフェスタ'97inいわ
て」の中で開催する。 また、パート3は第35回国民体育大会冬季スキー競技会 (安
代町・平成10年2月開催) での日本短角牛の味覚体験を予定している。 
【乳搾りにチャレンジ】

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