子牛体高測定シール】
長崎県／富永 祥弘
長崎県肉用牛倍増プラン事務局 (長崎県畜産課) では､ 本プランの効果的なPR を図るためそのイメージキャラクターとして ｢倍増くん} をデザイン化した｡ さ らに､ より実効性のある関連グッズを検討してきたが､ この度､ 子牛の体高を測 定するための ｢子牛体高測定シール｣ 1,100枚を作成し､県内の黒毛和種及び褐毛 和種の繁殖農家と関係者を中心に配布した｡ このシールは､ 子牛の適正な発育を把握するのが狙いであり､ シール自体は強 い粘着力があるうえ耐水性に優れており､ 牛舎の出入り口や柱等に貼って利用す る｡ 子牛とシールを比較して観察することにより､ おおよその体高が一目でわか る仕組みである｡ 今までは農家の勘に頼りがちであった子牛の体高に関して､ 標 準的な発育をしているか否かが容易に判定でき､ 個体管理の充実につながると生 産農家をはじめ､ 指導機関からも好評を得ている｡ 倍増プランは､１戸当たりの飼養頭数を平成３年度の8.1頭／戸から13年度には 16頭／戸と､ ２倍にしようという意欲的な計画である｡８年度には12.4頭／戸(総 飼養頭数9.2万頭) 戸と着実に成果を上げてきている｡ 担当の田添係長は､ ｢今後はこのような活動を通じて､農家に倍増プランが浸透 し､ 農家と一体になって目標の達成 (平成13年度：飼養頭数12万頭､ 粗生産額30 0億円)を図っていくことが課題である｡ また､ 我々技術者がこのような基本的な 事項を振り返ることも重要である｡ 地域での活き活きした子牛づくりのため､ 飼 養管理技術の創意工夫がさらに進むことを期待している｣ と話している｡
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