◎地域便り


酪農家の環境美化研修を実施

鹿児島県/神宮司 恒幸


 鹿児島県鹿屋市酪農婦人部では、 酪農家の畜舎周辺環境美化を図るため、 春と
夏の年2回、 環境美化研修を実施している。 

 酪農家の牛舎周辺は、 春には一面に白いマーガレットが咲き乱れ、 夏には赤い
ベゴニヤが可憐に咲き、 まるで花畑のよう。 

 研修には、 酪農婦人部の役員や農業改良普及センター、 市役所、 酪農協の職員
が参加し、 37戸の部員宅を巡回研修した。 

 研修先では、 花木や花の種類、 量は多いか、 花壇の設計に工夫はあるか、 管理
はよくされているか、 花壇作りや整理整頓のために各種の資材を活用・工夫して
いるか、 畜舎内外の景観はどうかなどを評価の対象項目とした。 

 研修を重ねる度に婦人部の会員の意識も高まってきている。 特に今回は最近流
行のガーデニングに取り組んでいる農家もあり、 花壇の設計配置等に努力が見ら
れた。 また、 畜舎の配置の関係で花壇を作れないところでは、古タイヤやU字管を
フラワーポット代わりに活用している事例も見られた。 

 平成7年に県民生協の大型スーパーが酪農地帯の近くにオープンし、 地元産の
牛乳の取引が開始されたこともあり、 消費者の理解を得るためにも今後一層の環
境美化への取組みが必要となっている。 

 このような取り組みが契機となって、 環境保全型酪農の推進につながっていく
ことを願っている。
【環境美化にユーモアも添えて】

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