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トピックス/チーズ総消費量、過去最高−めだつ国産直接消費用ナチュラルチーズの伸び
5 月−760,635トン (▲0.2%)
・北海道は平均泌乳量の伸びもあり前年同月を2.9%上回ったが、都府県は飼養頭
数の減少等から2.3%下回り、全体では9年 4 月以降わずかながら減少傾向が
続く。
・北海道は、通常 7 月にピークを迎えるが、50月の318,193トンは過去最高。
北海道: 5 月−27.6kg(2.6%)
都府県: 5 月−26.5kg(▲0.4%)
6 月−26.3kg(0.4%、速報値)
・北海道は 9 年 8 月以降前年同月をわずかながら上回って推移、 5月は2年4
カ月ぶりに 2 %台の伸び。
・都府県は9年度前半までわずかな伸びを示したものの、9年9月以降伸び悩む。
5 月−440,898 トン(▲2.9%)
・ 9 年 6 月以降、減少傾向が続く。
・飲用牛乳の生産が減少傾向である一方、乳飲料の生産は引き続き増加傾向。
・加工乳は、9年11月以降7カ月連続で前年同月を下回り、5月は67,017kl(▲
7.6%)とかなり減少。
5 月−345,925kl(▲4.7%)
・ 8 年 8 月以降減少傾向が続き、 5 月も前年同月をやや下回る。
5 月− 乳飲料 101,977kl(2.6%)
はっ酵乳 56,409kl(1.0%)
・消費者の健康志向、メーカーの栄養強化タイプを中心とした積極的な商品開発
等を背景に、 94 年10月まで両アイテムとも 2 桁の伸び。
・乳飲料は、前年同月を上回って推移するも、 14 月以降は伸び率が 1 桁台。
・ 9 年度前半に大きな伸びを示したはっ酵乳は、1 、2月に前年同月を下回る
も、3月以降は持ち直し、 5 月はわずかに上回る。
5 月−310,895トン (4.2%)
・生乳生産が前年同月比0.2%減少する中、優先的に仕向けられる飲用牛乳等向け
処理量が同2.9%減少し、乳製品向け処理量は増加。
・生クリーム等需要拡大事業の効果等から近年大きく伸びてきたクリームは、前
年度当初の伸びが大きかったこと等から前年割れとなり、5月は4,975トン(▲
8.4%)。
・ 9 年 5 月以降、ほぼ2桁の伸びを示してきた直接消費用ナチュラルチーズは、
好調な需要に支えられ、 5 月も1,209トン(11.3%)
5 月の生産量−18,945トン (9.4%)
・推定出回り量は18,700トン(▲14.1%)、推定期末在庫量は事業団の輸入買入
れに伴う増加もあり、67,500トン(29.3%)で前月よりも5,400トン増加。
・10年度カレントアクセス分として事業団が輸入した脱脂粉乳17,036トンのうち、
10,037トンについて 7 月 9 日に売渡入札を実施し、3,932トンが落札。
5 月−13,713円/ 25kg (▲0.1%)
・前年度に引き続き、安定指標価格を 5 %程度上回って推移。
・ 9 年 4 月以降、わずかに低下傾向。生産量、在庫量の増加を反映し、4月に
7円下げ、5月はさらに 1 円下げて安定指標価格(13,090円/25kg)を4.8%
上回る。
5 月の生産量−8,914トン (11.8%)
・推定出回り量は7,200トン(17.1%)、推定期末在庫量は29,400トン(5.1%)
で前月よりも1,700トン増加。
5 月−993円/kg(0.2%)
・ 9 年 4 月以降 5 カ月連続で同水準の後、 9 月、11月にそれぞれ 1 円上げ、
以降 5 月まで 7 カ月連続同水準で推移。
チーズ総消費量、過去最高−めだつ国産直接消費用ナチュラルチーズの伸び
5月に公表された「平成9年度チーズ需要動向」(農林水産省畜産局牛乳乳製
品課)によると、チーズの総消費量は222,593トン(2.9%)で過去最高、10万ト
ン台にのった昭和60年度の約 2 倍となった。12年間でプロセスチーズは約1.7倍、
カマンベール等直接消費用ナチュラルチーズは約2.5倍となっている(図11)。
このうち国産割合は、直接消費用ナチュラルチーズが12.1%、プロセスチーズ
が95.6%となっているが、プロセス原料用ナチュラルチーズの約77%は輸入品で
ある。このため総消費量における国産割合(ナチュラルチーズベースで推計)は
16.6%にとどまっているが、昨年度より 1 ポイント増 加した(図11)。
国産ナチュラルチーズ生産量は2年連続増加で、特に直接消費用は13,808トン
(17.8%)と大幅な伸びを示した(図12)。昨年度は、初めて全国規模のナチュ
ラルチーズコンテストが実施される等各種イベントの効果に加え、折りからの赤
ワインブームが追い風となった。この盛り上がりが「一時的なブーム」に終わる
ことなく、国産チーズの安定的な消費拡大につながることが期待される。
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