1 〜 3 月−629,409トン(1.1%)
・ 1 〜 3 月の各月とも、前年同月をわずかに上回った。 9 年度累計は、2,558,
830トン(▲0.1%)とほぼ前年並みとなった。
・今後の生産指標となる 5 月のえ付け羽数は卸売価格の低迷等を受け、9,137千
羽(▲10.1%)と引き続き減少。
5 月−8,191トン(▲8.6%)
・需要が低迷していることから、前年同月をかなり下回った。
5 月−6,143トン(▲27.5%、殻付き換算)
・円安に加え、引き続く業務用需要の低迷等から、前年同月を大幅に下回る。
5月−142円/kg(▲23.2%、東京・M)
・需要の低迷から、引き続き前年同月を大幅に下回る。
・標準取引価格は138.26円/kgで、補てん(33円/kg)実施。
6月−137円/kg(▲21.3%)
・5月20日以降、135円/kgで推移していたが、6月19日以降、生産量減少や、月
末の量販店の特売需要から徐々に回復。
・標準取引価格132.36円/kgで、補てん(38円/kg)実施。
鶏卵の賞味期限表示スタート
鶏卵の賞味期限表示が、7 月から実施段階に入った。
近年、サルモネラ・エンテリティディス(SE)による食中毒が増加しているこ
とに対応し、 厚生省では昨年 9 月、賞味期限の表示を義務化する方針を打ち出
している。
鶏卵関連の10団体では、 6 月 1 日「鶏卵の日付等表示マニュアル」をまとめ
た。「マニュアル」では、保存温度と生食できる期限の関係や、例として、東京
での夏期、春秋期、冬期にわけた賞味期限を示している。(表 1 、 2 )
期限の算出根拠は、サルモネラ菌による食中毒防止の観点から、サルモネラ菌
の変化を基準としている。
表示については、安全性確保の観点から、賞味期限表示のほか、包装場所、保
存方法、使用方法等も記入することとしている。
購入後は冷蔵庫(10℃以下)での保管を前提としており、賞味期限後は十分加
熱調理すること、破卵やひび割れ卵の生食は避けること等を呼びかけていくこと
としている。
SEによる食中毒といえば、鶏卵がやり玉に上げられることが多いが、鶏卵にお
けるサルモネラ菌の汚染率は、0.03%程度であり、極めて低い。また、汚染卵に
ついても、賞味期限内の生食であれば、食中毒の起こる心配はなく、期限後は加
熱調理を行えば安全である。
夏場の不需要期に向け、生産から流通段階の適切な対応とともに、消費者への
正しい情報提供が必要とされている。
表 1 鶏卵の保存温度と生食できる期間
注:家庭の冷蔵庫(10℃以下)での7 日間の保管期間を含む。
表 2 常温(外気温)での期限設定の例(東京)
注:家庭の冷蔵庫(10℃以下)での7 日間の保管期間を含む。
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