鶏 肉

鶏 肉


◇図1:鶏肉の生産量◇


11月−106,440トン (▲0.1%) 

・9年7月以来4カ月ぶりにほぼ前年同月並みの水準。 

ブロイラー用ひなえ付け羽数−47,345千羽 (▲8.2%) 

・例年不需要期である1月の処理向けであること等から5万羽を切る水準。 

・農水省統計情報部の出荷見通しでは前年同月比12月▲2%、 1月▲3%、 2
 月▲3% (12月上旬聞き取り)。 


◇図2:鶏肉の輸入量◇


11月−39,610トン (▲21.4%) 

・9年4月以来7カ月ぶりに4万トンを割り、 10月に続き前年同月を大幅に下
 回る。 

・中国産は卸売価格の低下もあり、 17,763トン (▲4.7%) と、 6カ月連
 続で減少、 うち冷蔵品は1,283トン (▲14.5%)。 

・米国産は9,396トン (▲28.1%)、 主力の骨付きのももが6,789トン 
 (▲22.5%)。 


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇


11月−149,549トン (▲3.8%) 

・9年7月以降前年同月を下回って推移。 

・国産品は、 ほぼ、 前年同月並み。 輸入品は、 9年7月以降前年同月を下回って
 推移。 


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇


11月−106,483トン (▲18.3%) 

・9年8月以降、 前年同月を下回って推移。 
・輸入品は、 輸入量の減少等から5カ月連続で前年同月を下回る。 
・国産品は、 前月より約600トン増加。 


◇図5:国産鶏肉の卸売価格 (東京) ◇


11月−もも肉603円/kg (▲9.3%) 

・7カ月ぶりに600円台となり、 対前年同月低下率は、 1桁台に縮少。 

むね肉275円/kg (▲12.1%) 

・6カ月ぶりに値を上げたものの、 引き続き前年同月を1割以上、 下回る。 


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇


11月−中国産もも肉303円/kg (▲13.9%) 

・輸入量が9年7月以降減少傾向だが、 国産相場の低下等を受け、 7カ月連続で
 前年同月を下回って推移。 

米国産骨付きもも肉256円/kg (▲6.2%) 

・10カ月連続で前年同月を下回って推移。 


トピックス
最近の鶏肉の消費動向
−前年同月を下回る鶏肉家計購入量−

◇図7:食肉の家計購入量 (対前年同月比)◇


 鶏肉消費の30%を占める家計での購入量が、 前年を下回って推移している。 
平成9年4月から11月までの全国一人当たりの肉類の家計購入量をみると、 1
カ月当たり牛肉については270g (4.5%)、 豚肉については288g (▲1.
3%)、 鶏肉については291g (▲1.1%) となる。 

 牛肉については、 8年度は消費の落ち込みが激しかったが、 9年度に入ると消
費の回復がみられる。 豚肉については、 10月まで前年同月を下回っていた状況
から、 この11月にわずかながら前年同月を上回るまで戻している。 そうした中、 
鶏肉についての家計購入量は前年同月を下回る状況が8月から4カ月ほど続いて
いる。 

 総務庁の家計調査報告の中からは、 肉類に関しては、 前年減少した牛肉へ回帰
している状況が読み取れる。 



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