牛 肉・肉用子牛

牛 肉



◇図1:牛肉の生産量◇

5月−28,777トン(2.6%)

・7年以降、基調としては減少傾向であったが、10年6月から概ね前年同月を上回
 って推移。

・11年度累計では、3.0%増。

・枝肉重量は、各品種ともわずかに増加傾向。


◇図2:牛のと畜頭数◇

5月の和牛−42,511頭(▲2.0%)
   乳牛−55,492頭(2.8%)

・和牛は、去勢は10カ月連続で前年同月を下回る。めすは、0.2%増。11年度累計
 では、去勢は3.9%減、めすは1.3%減。

・乳牛は、去勢は10年6月以降概ね前年同月を上回って推移。めすは、ほぼ一貫
 して前年同月を下回って推移したが、2月以降前年並み。11年度累計では、去
 勢は8.3増、めすは0.7%減。


◇図3:牛肉の輸入量◇

5月−62,377トン(▲7.9%)

・冷蔵品は前年同月並み、冷凍品は13.1%下回る。

・11年度累計では、4.8減。うち冷蔵品は7.3%増、冷凍品は12.1%減。

・6月の輸入見込み数量は53千トン(12.7%)となっており、4〜6月の累計では
 0.6%減少の見込み。

輸入見込数量(事業団調べ)
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◇図4−1:米国からの牛肉輸入量◇

◇図4−2:豪州からの牛肉輸入量◇

5月の米国産−32,232トン(▲8.1%)

・冷蔵品は13%減となったが、11年度累計では0.4%減。
・冷凍品は2カ月連続で前年同月を下回り、11年度累計では7.4%減。

   豪州産−26,612トン(▲6.3%)

・冷蔵品は7カ月連続で前年同月を上回り、11年度累計では15.6%増
・冷凍品は3カ月連続で前年同月を下回り、11年度累計では19.6%減。


◇図5:牛肉の推定出回り量◇

5月−83,629トン(▲1.5%)

・輸入品は、2.4%増加したが、11年度累計では輸入量の減少から2.1%減。
・国産品は8.7%減少したが、11年度累計では生産増から2.0%増。


◇図6:牛肉の家計消費量(1人当たり)◇

5月−271g/人(0.0)

・9年12月以降は、消費支出が低迷する中で、概ね前年同月を下回って推移。
・11年度累計では、1.0%減。


◇図7:牛肉の推定期末在庫量◇

5月−101,528トン(▲1.4%)

・国産品は10年4月以降前年同月を上回って推移し、5月は15,304トン(31.4%)。
・輸入品は、86,224トン(▲5.6%)。


◇図8:牛肉の卸売価格(東京・省令)◇

5月−1,007円/kg(▲4.1%)

・F1 価格が低下してきたことや、長引く消費不振の影響等から10年1月以降前
 年同月を下回って推移。


◇図9:牛肉の卸売価格(東京、和牛去勢)◇

5月のA5−2,392円/kg(▲2.8%)

・5カ月ぶりに前年同月を下回る。

   A3−1,500円/kg(▲7.1%)

・12カ月連続で前年同月を下回る。A2は、10年1月以降、前年同月を下回って
 推移。


◇図10:牛肉の卸売価格(東京、乳去勢・F1去勢)◇

5月の乳去勢B2−639円/kg(▲0.2%)

・消費低迷の中、需要が他品目へ移行していること等から、9年9月以降前年同月
 を大幅に下回って推移してきたが、減少幅は縮小。

   F1 去勢B3−1,126円/kg(▲13.5%)

・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、12カ月連続で前年同月を下回
 る。B2は、9年11月以降、前年同月を下回って推移。


◇図11−1:米国産牛肉の仲間相場◇

◇図11−2:豪州産牛肉の仲間相場◇

5月の米国産冷蔵リブアイロール1,668円/kg(▲5.6%)

・1月以降、5カ月連続で前年同月を下回る。		

   豪州産冷蔵グラス・フルセット−505円/kg(▲8.7%)

・10年8月以降10カ月連続で前年同月を下回る。


肉用子牛

◇図12:肉用子牛(黒毛和種)の市場取引価格◇

5月の頭数−36,771頭(▲0.3%)

・母牛頭数の減少等から、基調としては前年同月比で減少傾向。
・11年度累計では、0.3%減。

5月の価格−370千円(2.9%)

・10年9月から9カ月連続で前年同月を上回る。


◇図13:肉用子牛(ホルスタイン)の市場取引価格◇

5月の子牛価格−57千円(▲34.6%)

・取引頭数はかなりの減少だが、枝肉価格の大幅低下等から、9年10月以降、前
 年同月を下回って推移。10年4月に10万円を割り込み低下続いたが、下げ止ま
 り傾向。

   ヌレ子価格−20千円(9.0%)

・子牛価格の低下等から、前年同月を大幅に下回って推移。10年8月に1万1千円
 まで低下したが、2月以降は2万円台で推移。5月は前年同月を上回る。


◇図14:肉用子牛(F1)の市場取引価格◇

5月の子牛価格−138千円(▲27.0%)

・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下基調で推移。10年4月に9カ月ぶり
 に20万円を割り込み、低下続く。

   ヌレ子価格−70千円(▲18.4%)

・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、ほぼ一貫して低下。11年に入り、2
 月以降4カ月連続でやや回復。


トピックス

10年度の牛肉輸入、冷凍牛肉の増加傾向続く


◇図15:牛肉の国別輸入量◇

◇図16:米国産牛肉の種類別輸入数量と輸入価格◇

 10年度の牛肉の輸入量は681,791トン(3.5%)と過去最高となった。内訳を見
ると、冷蔵品は、豪州産が前年度並み、米国産が4.1%減少し、合計では2.2%減
少した。8年度に需要の減退等から大幅に減少して以降、微増にとどまっている。
一方、冷凍品は、豪州産が9.8%、米国産が9.7%といずれも増加して、合計では
9.2%増加した(図15)。冷凍品の割合は、平成6年度の42.5%から10年度には53
.0%に増加した。

 米国産について品目別に見ると、冷凍ばらが148,078トン(20.1%)、冷蔵ばら
が42,028トン(8.0%)となり、ばらが占める割合は、58%となった。輸入価格
(CIF)は、冷凍ばらは10年度の平均で285円/kgである。輸入量は増加している
が、かつてのロインのステーキカットから冷凍ばらに代表される低価格のものが
増加していることから、輸入価格は年々低下している。(図16)。

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