香川県/泉川 康弘
最近の畜産を取り巻く情勢は、景気の後退に伴う需要の停滞、国内産卸売価格 の低迷、輸入畜産物の増加等から厳しい状況となっている。産地間の競争も激し くなってきており、国内の産地においては、それぞれ懸命な努力を続けている。 香川県でも、都市化や混住化が進むにつれ、環境問題への対応も迫られ、農家 の高齢化や後継者不足も深刻なものとなってきた。 このような情勢に対処し、今後の畜産経営の安定を図っていくためには、畜産 物の消費拡大を進めるとともに、消費者に畜産経営そのものへの理解を求めるこ とが大切である。 そこで、子供たちにもっと畜産物について知ってもらい、家畜とふれあうこと で、身近に畜産を感じてもらおうと、5月22(土)、23(日)日、「さぬきっ子 畜産ふれあいフェスタ」(県、同フェスタ実行委員会主催)が、高松空港隣接の 「さぬきこどもの国」で開催された。同フェスタは、今年で4回目をむかえる。 子供たちに畜産物に関する知識の普及と家畜とのふれあいの場を提供し、県産畜 産物の消費拡大を図るほか、将来の後継者づくりも目指した、遊んで学べるイベ ントである。 会場は、畜産に関するパネル展示、ビデオ放映やパソコンを使った知識普及コ ーナーの「学びのゾーン」、バターやウインナーソーセージの手作りに加えて畜 産物を使った小物工作が体験できる「手作り体験ゾーン」、実際に家畜や動物を 観察したり、ふれあうことのできる「ふれあいゾーン」、本県特産畜産物である 讃岐三畜(讃岐牛・讃岐コーチン・讃岐黒豚)の試食・販売コーナーの「特産畜 産物ゾーン」、畜産物を使った加工品や牛乳乳製品等の試食・販売コーナーの 「試食・販売ゾーン」、畜産ウルトラクイズや特産畜産物を使った料理教室やキ ャラクターショー等の「イベントゾーン」の大きく6つのゾーンに区分され、中 でも讃岐牛の丸焼きコーナーや畜産クイズラリーは行列ができるほどの大人気で あった。 加えて、23日には小犬の里親探し、ポニーの乗馬体験コーナーを設置する等多 彩なイベントが開催され、新緑が目にしみる週末、家族連れでにぎわった。
【ウインナー作りに挑戦】 |
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【かわいいひよこや讃岐三畜とのふれあいの場】 |