牛 肉・肉用子牛

牛 肉



◇図1:牛肉の生産量◇

9月−30,911トン(1.4%)

・7年以降、基調としては減少傾向であったが、10年6月から概ね前年同月を上回
 って推移。

・11年度累計では、2.0%増。

・枝肉重量は、各品種ともわずかに増加傾向。


◇図2:牛のと畜頭数◇

9月の和牛−45,884頭(▲0.9%)
   乳牛−61,189頭( 0.3%)

・和牛は、去勢は、8月に13カ月ぶりに前年同月を上回ったが、9月は下回る。め
 すは、概ね前年並みで推移してきたが、9月は1.3%増。11年度累計では、去勢
 は3.2%減、めすは0.7%減。

・乳牛は、去勢は10年6月以降概ね前年同月を上回って推移。めすは、ほぼ一貫
 して前年同月を下回って推移。11年度累計では、去勢は4.8%増、めすは1.5%減。


◇図3:牛肉の輸入量◇

9月−53,473トン(4.7%)

・冷蔵品は10.5%上回る。冷凍品は1.3%下回る。
・11年度累計では、冷蔵品は3.4%増、冷凍品は11.0%減、合計で4.5%減。

輸入見込数量(事業団調べ)
gyunik3b.gif (2603 バイト)


◇図4−1:米国からの牛肉輸入量◇

◇図4−2:豪州からの牛肉輸入量◇

9月の米国産−24,763トン(▲0.7%)

・冷蔵品は14.4%増。11年度累計では1.2%増
・冷凍品は11.4%減。11年度累計では7.9%減。

   豪州産−26,027トン(7.3%)

・冷蔵品は6.8%増となり、11年度累計では5.7%増。
・冷凍品は8.1%増となったが、11年度累計では16.5%減。


◇図5:牛肉の推定出回り量◇

9月−82,118トン(▲4.0%)

・輸入品は、5.7%減となり、11年度累計では輸入量の減少から4.5%減。
・国産品は、1.1%減となったが、11年度累計では2.5%増。


◇図6:牛肉の家計消費量(1人当たり)◇

9月−252g/人(2.4%)

・9年12月以降は、消費支出が低迷する中で、概ね前年同月を下回って推移、9月
 は4ヵ月ぶりに前年同月を上回る。

・11年度累計では、1.1%減。


◇図7:牛肉の推定期末在庫量◇

9月−96,946トン(0.8%)

・国産品は10年4月以降、概ね前年同月を上回って推移し、9月は18.2%増の14,0
 66トン。

・輸入品は、82,880トン(▲1.7%)。


◇図8:牛肉の卸売価格(東京・省令)◇

9月−1,061円/kg(▲1.0%)

・長引く消費不振の影響等から10年1月以降前年同月を下回って推移。


◇図9:牛肉の卸売価格(東京、和牛去勢)◇

9月のA5−2,467円/kg(0.7%)

・2カ月ぶりに前年同月を上回る。

   A3−1,551円/kg(▲5.5%)

・16カ月連続で前年同月を下回る。A2は、10年1月以降、前年同月を下回って推
 移。


◇図10:牛肉の卸売価格(東京、乳去勢・F1去勢)◇

9月の乳去勢B2−573円/kg(▲7.7%)

・消費低迷の中、需要が他品目へ移行していること等から、9年9月以降前年同月
 を大幅に下回って推移してきたが、減少幅は縮小。

   F1 去勢B3−1,253円/kg(▲7.6%)

・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、16カ月連続で前年同月を下回
 る。B2は、9年11月以降、22カ月ぶりに前年同月を上回る。


◇図11−1:米国産牛肉の仲間相場◇

◇図11−2:豪州産牛肉の仲間相場◇

9月の米国産冷蔵リブアイロール1,883円/kg(▲7.2%)

・1月以降、9カ月連続で前年同月を下回る。

   豪州産冷蔵グラス・フルセット−487円/kg(▲6.5%)

・前月は13カ月ぶりに前年同月を上回ったが、再び下回る。


肉用子牛

◇図12:肉用子牛(黒毛和種)の市場取引価格◇

9月の頭数−29,725頭(▲4.0%)

・母牛頭数の減少等から、基調としては前年同月比で減少傾向で推移。
・11年度累計では、前年並み。

9月の価格−379千円(0.7%)

・10年9月から13カ月連続で前年同月を上回る。


◇図13:肉用子牛(ホルスタイン)の市場取引価格◇

9月の子牛価格−50千円(▲36.0%)

・取引頭数はかなりの減少だが、枝肉価格の大幅低下等から、9年10月以降、前
 年同月を下回って推移。10年4月に10万円を割り込み低下続く。

   ヌレ子価格−15千円(35.6%)

・子牛価格の低下等から、前年同月を大幅に下回って推移してきたが、5月以降
 は前年同月を上回る。2月以降は2万円台に回復したが、8月、9月と1万5千円に
 低下。


◇図14:肉用子牛(F1)の市場取引価格◇

9月の子牛価格−123千円(▲25.0%)

・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下基調で推移。10年4月に9カ月ぶり
 に20万円を割り込み、低下続く。

   ヌレ子価格−57千円(▲8.3%)

・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、ほぼ一貫して低下。11年2月以降4カ
 月連続で回復したが、6月以降低下。


トピックス

肉用種子取り用めす牛頭数、わずかに減少


◇図15:肉用牛の飼養頭数◇

◇図16:肉用種子取り雌牛の年齢別頭数割合◇

 このほど公表された農林水産省「肉用牛の飼養動向」によると、11年8月1日現
在の肉用牛の飼養頭数は、2,827千頭(▲1.4%)であった(図15)。

 飼養頭数の約4割を占める乳用種(F1を含む。)は、9年から増加傾向にあった
が、11年8月は1,124千頭(▲0.4%)となった。内訳をみると、めすが310千頭
(3.7%)、おすが815千頭(▲1.8%)と、めすが増加している。これは、F1の生
産が引き続いて増加していることによるとみられる。

 一方、約6割を占める肉用種は、1,702千頭(▲2.1%)と減少傾向が止まってい
ない。繁殖基盤である子取り用めす牛の飼養頭数は10年8月には649千頭と前年並
み、また、2歳以下は4年以来の増加となったが、11年8月は、再び640千頭(▲1.
4%)とわずかに減少し、2歳以下も3.5%減となった。

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