★ 事業団から


盛況に終わった 「ちくさんフードフェア」

企画情報部情報第一課


 好天に恵まれた10月22日(金)、23日(土)、24日(日)の3日間、神奈川県
川崎市にある日本食肉流通センターの施設内で、川崎の秋の催事として定着した
「ちくさんフードフェア’99」が開催されました。これは、「ちくさんフードフ
ェア’99」の総称の下に「第18回部分肉フェア」、「ジャパンミートピア’99
 in かながわ」と農畜産業振興事業団主催の「特産ちくさん物フェア」を同時開
催したもので、家族連れなど大勢の人出でにぎわいました。

 「部分肉フェア」は、昭和57年度からこの川崎で、(財)日本食肉流通センタ
ー、日本食肉流通センター卸売事業協同組合、日本食肉流通センター川崎冷蔵事
業協同組合の3者が実施していたもので今年で18回目。食肉流通の主要形態であ
る部分肉の卸売業務が同センターの業務内容であることから、市民と食肉との接
点の場を作ろうと、日頃業務内容となっていない精肉の小売りを中心としたフェ
アを始めたのがきっかけ。牛肉、豚肉を中心とした食肉商品の安さが目玉になっ
ています。

 「ジャパンミートピア’99 in かながわ」は、平成6年度から同時開催している
もので、主催は、神奈川県食肉事業協同組合連合会。Jポーク、JビーフのPRを中
心に消費者と食肉関連業界との交流の場を作り、消費者に食肉の正しい知識の普
及啓蒙を図り食肉の消費拡大を図ることが目的となっています。

 平成9年度に、事業団の「特産ちくさん物フェア」を加えたこの3つの催しを一
本化して「ちくさんフードフェア」というネーミングをしたことによって、毎年
秋になると、川崎市民を中心とした消費者の方々の楽しみのある催しとして親し
まれてきました。昨年は、台風10号の影響で入場者も一昨年の6割程度でしたが、
今年は晴天に恵まれ、平成9年度の好天に恵まれた54,000人をも上回る58,600人
もの方々にお出でいただきました。「ちくさんフードフェア」というネーミング
と乳・肉・卵がドーンと映ったポスターと相俟って川崎市を中心とした消費者の方
々に馴染んで来たものと思われます。

 事業団が主催した特産ちくさん物フェアは、全国各地で地域の特色を生かして
生産されている畜産物の紹介、生産者と消費者の交流、畜産物に関する知識の普
及などを目的に毎年数箇所で開催されているものです。川崎市での開催は今年で
8回目となり、秋の行事として定着してきました。

 今年のフェアには、18県から28者の出展があり、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、牛
乳・乳製品などの各地の特産畜産物が一堂に集められ、出展者がそれぞれの特徴
やこだわりを消費者に直接説明しながら販売をしました。会場のテント内にはい
い匂いがたちこめ、試食を勧めながら作り手のこだわりを説明する出展者や熱心
に耳を傾ける消費者の姿が各所に見られました。

 また、会場内では、「ちくさんもの知りコーナー」、「料理講習会のコーナー」
のほか、「バーベキューコーナー」、「部分肉の丸焼きコーナー」など屋外なら
ではの催しも行われ、家族連れで楽しむ風景が多く見られました。好天に恵まれ
たこともあって屋外型のフェアの特徴の1つである「家畜ふれあい牧場」は、子
供達に好評で搾乳実演に興味深く見入っている多くの親子の方々が印象に残って
います。また、今年は、親子で畜産物の料理の体験をしていただこうと‘マヨネ
ーズ’と‘クレープ’作り教室を開催しましたが、こちらも好評で単なる料理教
室だけではなく親子で体験して‘畜産’に関する興味を持っていただくことが大
切であることを痛感しました。

 お蔭様でこのフェアが無事に終了できましたことをご報告申し上げますととも
に、来年度も、3つの催事の特徴に配慮しながら楽しんでいただける「ちくさん
フードフェア」にして行きたいと考えています。

 ご来場いただいた方々、3日間立ちっぱなしで頑張ってくださった出展者の皆
様、関係県及び関係者の皆様に厚く御礼申上げます。
(出 展 風 景)
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【入口受付付近】
【テント内にはいい匂いがたちこめた】
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【ソフトクリームは3者が出展し、
どこも長い行列】

 

●ちくさんもの知りコーナー

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←各種パネルの展示、パンフレット等の
配布、インターネットを利用したLIN
(Livestock-Industry Information 
Network )での「こだわり市場」の紹介、
ビデオテープ・CD−ROMの紹介等を行い
ました。子供たちはパソコンでCD−ROM
「もーらんど物語」と「みるくちゃんと
大地君の不思議みつけた1日」に取り組
みました。
 1日2回、パソコンの大画面を使って
「ちくさん健康クイズ」を実施。たく
さんの手と「はーい」という元気な声
があがっていました。→
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●家畜ふれあい牧場

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 隣接した緑地では、ポニーの体験乗馬、
乳牛の搾乳実演などが行われました。そ
の他、ヤギ、子豚、子牛、羊、あひる、
ウサギ、ニワトリ、ひよこなどがそれぞ
れのサークルに放され、たくさんの子供
たちがそっと手を触れたり、鳴き声に驚
いたり、楽しく過ごしていました。最終
日は、牧場へ帰る牛を子供たちがトレー
ラーの前まで見送って、牛さんと牧場の
おじさんにお別れをしました。


 

●料理講習会

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←バーバラ寺岡先生の「パワー&ビュー
ティープラスクッキング講座」では、乳、
肉、卵をより美しく、健康的に食べるた
めの下ごしらえの工夫や調味料の選び方
などについて学びました。
 石井暁子先生の料理講習会では、畜産
物を使ったメニューで、素材の組み合わ
せ、調理方法の工夫などによる成人病予
防のコツを伝授していただきました。そ
の後、来場者も参加して手作りマヨネー
ズに挑戦。卵黄1個と酢、調味料等をボ
ールに入れて、ゆっくりとサラダオイル
を加えながら、泡立て器で激しく攪拌し
て作りますが、参加者は先生のアドバイ
スを聞きながら、手が痛くなると交代し
て頑張りました。→
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←「畜産物を使った親子体験」でクレー
プ作りに挑戦。オリジナルクレープ作り
には、子供たちや若い人が多く集まり、
自分で焼いたクレープに用意されたクリ
ーム、ソーセージ、野菜等を取り合わせ
を考えながら包み、思い思いに楽しんで
いました。参加希望が多く、中にはかな
り順番をお待ちいただいた方もあり、や
り方の工夫が来年への課題となりました。

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