奈良県/益田 誠
9月8日、県内畜産業の振興と発展を目指して「奈良県畜産大会」(奈良県畜産 農業協同組合連合会主催、奈良県後援、畜産関係団体協賛)が県社会教育センタ ーで開催された。畜産農家および関係者約400人が参集した。 奈良県の畜産は、総飼養戸数、頭数ともに、全国に比べて小さいものとなって いる。しかし、1戸当たりの規模は、養鶏を除く各畜種で全国平均を上回ってお り、後継者のいる農家も非常に多い。 10年3月には北葛城郡新庄町にアンテナショップ「畜産ならショップ」がオー プンし非常に好評である。「新鮮・安全・安心」をキャッチフレーズに、牛肉か らはちみつまでの110品目が販売されており、消費者の反応も直接感じられるこ とから、農家の励みにもなっている。 同大会の冒頭には、各部門別(酪農、肉用牛、養鶏、養豚、大和肉鶏、養蜂お よび牛乳、食肉販売)の畜産功労者11名に知事表彰が贈られた。また、良質たい 肥の生産と有効利用を目的とした「県堆肥共励会」(県畜産課主催)の優秀者9 名の表彰も同時に行われた。 引き続き、畜産農家の代表者が、@育成牧場運営の支援体制強化、A国際化に 耐え得る畜産経営の体質強化、B安全・安心な畜産物の生産振興、C畜産の持つ 多様な機能の発揮、D畜産環境整備の強化の5議案を提案し、可決承認され、こ れらの項目を盛り込んだ大会宣言を決議した。決議した5項目を関係機関に強く 要望するとともに、畜産農家及び関係団体が大同団結し、この難関を克服して、 21世紀に向けて躍進することを宣言した。 同大会終了後、郷土太鼓の音とともに、交流会に入り、初めに豪華景品が当た る抽選会では、特賞に旅行券、1等賞から3等賞には食肉ギフト券、乳製品ギフト 券、県内産畜産物などが当選者に渡された。 次にカラオケ大会では、各農協から選出された組合員および家族の自慢の美声 が披露され、楽しいひとときを過ごし、明日からの畜産発展のための有意義な畜 産大会となった。
【柿本善也奈良県知事のあいさつ】 |
【和やかなムードで大会は進みました。】 |