3月−79,967トン(3.0%)
・と畜頭数の増加等から前年同月をやや上回る。
10年度累計では、0.2%増。
・と畜頭数は、1,500千頭(2.6%)。
・平均枝肉重量(全国平均)は、76.2kg/頭(0.4%)と5カ月連続で前年同月を
上回る。
肉豚生産出荷予測
資料:農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」(平成11年4月28日公表)
3月−47,630トン(85.5%)
・6カ月連続で前年同月を大幅に上回って推移。
・冷蔵品は、13,338トン(19.5%)と10年3月以来連続して1万トンを超えて推移。
・冷凍品は、デンマーク産の増加等から34,288トン(136.3%)と6カ月連続で前
年同月を大幅に上回る。
輸入見込数量(事業団調べ)
米国産−12,542トン(11.2%)
・冷蔵品は、9,003トン(5.7%)と前年同月をやや上回る。10年度累計では6.7%
増。
・冷凍品は、3,535トン(28.0%)と、7カ月連続で前年同月を上回る。10年度累
計では、16.8%増。
デンマーク産−16,044トン(521.0%)
・3カ月ぶりに高水準となる。10年度累計では、アメリカ産に押されて4.7%減。
・冷凍品全体に占める割合は、46.7%。10年度累計では、36.6%。
3月−125,305トン(13.5%)
・国産品は、78,424トン(0.7%)とほぼ前年同月並み。
・輸入品は、46,880トン(44.2%)と4カ月連続で前年同月を上回る。
3月−416g/人(2.4%)
・10年6月以降は、12月を除き前年同月を上回って推移。10年度累計では、牛肉、
鶏肉が減少するなか2.8%増。
2月の加工仕向肉量−26,597トン(0.3%)。
・国産品は、7,680トン(▲5.4%)と6カ月連続で前年同月を下回る。10年度累計
では4.4%減。輸入品は、18,917トン(2.8%)と再び前年同月を上回る。10年
度累計では、1.4%増。
3月−76,216トン(▲29.1%)
・輸入品在庫は、10年12月以降6万トンを割り、引き続き低水準。3月は57,889ト
ン(▲36.9%)。
3月−440円/kg(3.3%)
・4カ月ぶりに前年同月をやや上回る。
・と畜頭数の減少や大手食肉会社の引合い等もあり、おおむね400円/kg台で推移。
4月(速報値)−455円/kg(0.7%)
・ おおむね400円/kg半ばで堅調に推移。
・ 大型連休前には、と畜頭数が増加したこと等から値を下げた。
3月 冷凍品「うで」−398円(▲1.5%)
同 「もも」−411円(▲3.1%)
・うでは、前月よりわずかに値を上げたが、10年6月をピークに低下傾向。
・ももは、前月よりわずかに値を上げたが、8年10月以降、前年同月を下回って
推移。
3月米国産「ロース」−678円/kg(▲6.6%)
・9年10月以降、前年同月を下回って推移。
・2月は値を上げたが、再び下がる。
3月デンマーク産「ばら」−486円/kg(▲15.6%)
・9年11月から17カ月連続で前年同月を下回る。
・月ごとにみると、9年4月の757円をピークに、ほぼ毎月値を下げる。
養豚経営における飼養動向等について
11年2月の豚の飼養戸数は、12.5千戸(▲6.7%)、飼養頭数は9,873千頭(▲0.3%)
農林水産省は、4月28日に「畜産統計(平成11年2月1日現在)」を公表した。
これによると、豚の飼養戸数は12.5千戸(▲6.7%)とかなり減少した。これは、
飼養者の高齢化、後継者不足、悪臭等の環境の面から、小・中規模の飼養者層を
中心に飼養中止があったことによる(図11)。しかし、昭和61年以降10%を超え
る減少が続いていたが、10年は6.9%減となり、2年連続で減少率が縮小している。
飼養頭数は、9,873千頭(▲0.3%)と前年並みとなった。7年、8年と3%を超え
る減少が続いたが、9年は0.8%減、10年は9年ぶりに0.8%と増加に転じ、横ばい
となっている。
この結果、1戸当たりの飼養頭数は、前年の739頭から790頭となった。
肥育豚の飼養規模別構成比は、1〜299頭の階層が6.3%、300〜499頭の階層が
6.9%、500〜999頭の階層が18.1%、1,000〜1,999頭の階層で20.5%、2,000頭以上
の大規模層で48.3%となった。
1,000頭以上の階層は、4年には53.8%であったが、11年には68.8%となり、大
規模化が進んでいる(図12)。
また、10年の肥育豚生体100kg当たり生産費(副産物価格差引は、2万7,055円
(▲2.4%)となった(図13、農林水産省「農業経営統計調査 調査期間:9年7
月〜10年6月)。
内訳をみると、飼料価格が低下したことから、飼料費は1万7,824円(▲2.8%)
となった。労働費は、労賃単価が上昇したものの、単位当たりの労働時間が減少
したことから、4,776円(▲1.6%)となった。
生産費について、生産者に対するアンケート調査(社団法人中央畜産会「養豚
経営における飼養動向等に関する調査結果」調査時期9年8月〜10年7月、集計
件数168件)によると、生産費が増加したが39%、あまり変わらないが50%、減
少したが11%となっている(図16)。
アンケートの回答が、農業経営統計調査の数値を反映していないのは、生産者
にとっては、生産費が下がっているという実感が少ないからではないかと思われ
る。
飼養頭数規模別に生産費をみると、飼養頭数規模が大きくなるにつれて、労働
費が減少し、生産費は少なくなっている(図14)。
収益性は、農業経営統計調査によると、肥育豚1頭当たり粗収益は、肥育豚の
販売価格が低下したことから、3万948円(▲2.9%)とわずかに減少している。
アンケート調査では、売上高についての回答は、増加したが15%、あまり変わ
らないが27%、減少したが58%となった。所得についての回答は、増加したが9
%、あまり変わらないが25%、減少したが66%となった。
売上高及び所得は肉豚販売価格に大きく左右されるものであり、前年同期に比
べて低下していることが影響していると思われる(図15)。
国内豚肉価格が安定的に推移することが求められている。
元のページに戻る
月報「畜産の情報(国内編)の目次に戻る