鶏 卵

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◇図1:鶏卵の生産量◇

4〜6月−634,424トン(▲0.9%)

・引き続き、減少傾向にあり、前年同期をわずかに下回る。

・今後の生産指標となる8月のえ付け羽数は7,930千羽(7.9%)と3カ月連続で前
 年同月を上回る。農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、
 11年9月▲9%、10月0%、11月は2%。(9月上旬聞き取り)


◇図2:鶏卵の輸入量◇

8月−10,056トン(59.1%、殻付き換算)

・全卵粉以外はすべての品目で前年同月を大幅に上回る。


◇図3:鶏卵の卸売価格(東京・M)◇

8月−177円/kg(32.1%)

・前年同月が低水準だったことや猛暑の影響から生産が減少しているとみられる
 こと等から、引き続き大幅に上回る。

・標準取引価格182.99円/kgで、補てんはなし。

9月−220円/kg(14.6%)

・外食需要の増加等から、引き続き前年同月をかなり上回る
・標準取引価格211.63円/kgで、補てんはなし。


トピックス

11年度生産量はわずかに減少の見込み


◇図4:鶏卵生産量の推移(平成11年度、推計)◇

 9月16日、全国鶏卵需給調整会議(主催:農林水産省畜産局)が開催された。

 11年度の生産見通しは、2,512,319トン(▲0.8%)と前年度をわずかに下回り、
地域別では、関東、北陸、沖縄以外の各地域では前年度を下回る見込み。

 近年鶏卵の需要は横ばい傾向で推移しており、生産もおおむね年増減率0〜2%
の範囲で推移している。輸入は、全需要の4%程度の範囲で推移している。    

 卸売価格については、生産、出荷量の減少から10年度の低卵価を大幅に上回っ
て推移している。なお、11月からの賞味期限等表示施行を前に、業界の自主規制
により表示が徹底されていることも成果を上げていると思われる。関連団体から
は、@円高による輸入増、A家畜排せつ物法の成立による生産コストの上昇の懸
念等の意見が出された。


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