トピックス/乳用牛への黒毛和種の交配、10年10〜12月は36.4%に低下
6月−28,911トン(▲0.8%)
・7年以降、基調としては減少傾向であったが、10年6月から概ね前年同月を上回
って推移。
6月は、5カ月ぶりに前年同月を下回る。
・11年度累計では、1.7%増。
・枝肉重量は、各品種ともわずかに増加傾向。
6月の和牛−43,008頭(▲4.8%)
乳牛−55,582頭(1.2%)
・和牛は、去勢は11カ月連続で前年同月を下回る。めすは、概ね前年並みで推移
し、6月は2.3%減。11年度累計では、去勢は5.0%減、めすは1.6%減。
・乳牛は、去勢は10年6月以降概ね前年同月を上回って推移。めすは、ほぼ一貫
して前年同月を下回って推移したが、2月以降前年並み。6月は5.3%減。11年
度累計では、去勢は6.3%増、めすは2.2%減。
6月−50,690トン(7.8%)
・冷蔵品は2.6%下回る。冷凍品は24.1%上回る。
・11年度累計では、1.8%減。うち冷蔵品は3.9%増、冷凍品は6.1%減。
輸入見込数量(事業団調べ)
6月の米国産−23,897トン(15.0%)
・冷蔵品は0.8%増。11年度累計では前年同期並み。
・冷凍品は31.8%増となったが、11年度累計では1.5%減。
豪州産−23,846トン(0.7%)
・冷蔵品は8カ月ぶりに前年同月を下回る。11年度累計では8.6%増。
・冷凍品は11.9%増となったが、11年度累計では13.7%減。
6月−81,840トン(2.2%)
・輸入品は、1.9%増加したが、11年度累計では輸入量の減少から1.0%減。
・国産品は2.8%増加し、11年度累計では生産増から2.2%増。
6月−258g/人(▲0.5%)
・9年12月以降は、消費支出が低迷する中で、概ね前年同月を下回って推移。
・11年度累計では、0.9%減。
6月−99,277(▲0.2%)
・国産品は10年4月以降前年同月を上回って推移し、6月は14,313トン(21.9%)。
・輸入品は、84,964トン(▲2.8%)。
6月−898円/kg(▲13.7%)
・F1 価格が低下してきたことや、長引く消費不振の影響等から10年1月以降前
年同月を下回って推移。
6月のA5−2,435円/kg(▲0.6%)
・2カ月ぶりに前年同月を下回る。
A3−1,451円/kg(▲9.7%)
・13カ月連続で前年同月を下回る。A2は、10年1月以降、前年同月を下回って推
移。
6月の乳去勢B2−533円/kg(▲10.9%)
・消費低迷の中、需要が他品目へ移行していること等から、9年9月以降前年同月
を大幅に下回って推移してきたが、減少幅は縮小。
F1 去勢B3−1,054円/kg(▲14.7%)
・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、13カ月連続で前年同月を下回
る。B2は、9年11月以降、前年同月を下回って推移。
6月の米国産冷蔵リブアイロール1,718円/kg(▲3.5%)
・1月以降、6カ月連続で前年同月を下回る。
豪州産冷蔵グラス・フルセット−509円/kg(▲6.6%)
・10年8月以降11カ月連続で前年同月を下回る。
6月の頭数−26,622頭(1.8%)
・母牛頭数の減少等から、基調としては前年同月比で減少傾向。6月は3カ月ぶり
で前年同月を上回る。
・11年度累計では、0.3%増。
6月の価格−362千円(1.6%)
・10年9月から10カ月連続で前年同月を上回る。
6月の子牛価格−53千円(▲36.7%)
・取引頭数はかなりの減少だが、枝肉価格の大幅低下等から、9年10月以降、前
年同月を下回って推移。10年4月に10万円を割り込み低下続いたが、下げ止ま
り傾向。
ヌレ子価格−23千円(17.9%)
・子牛価格の低下等から、前年同月を大幅に下回って推移。10年8月に1万1千円
まで低下したが、2月以降は2万円台で推移。5月、6月と前年同月を上回る。
6月の子牛価格−130千円(▲28.4%)
・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下基調で推移。10年4月に9カ月ぶり
に20万円を割り込み、低下続く。
ヌレ子価格−65千円(▲22.3%)
・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、ほぼ一貫して低下。11年2月以降4カ
月連続で回復したが、6月は低下。
乳用牛への黒毛和種の交配、10年10〜12月は36.4%に低下
10年の10〜12月の乳用牛への黒毛和種の交配状況((社)家畜人工授精師協会
調べ、中間集計)は、全国平均で、前回調査(7〜9月)に比べ2.6ポイント低下
し、36.4%となった(北海道では19.9%から16.3%と3.6ポイントの低下)。同調
査は、8年から四半期ごとに行われているが、8年1〜3月の28.1%から増加を続け、
その間、0.4ポイント、0.9ポイントとわずかに低下したことはあったが、前回調
査では39.0%と過去最高となっていた(図15)。
今回の低下の背景には、搾乳牛の確保と改良の継続のために、優良後継牛の確
保に対する助成措置の実施(10年度の途中から実施)などによって、後継牛の確
保の気運が高まってきたことがある。
また、牛枝肉価格の低下を受けて、子牛価格が低下してきており、特にF1ヌ
レ子価格が、取引頭数の増加もあって10年3月以降急落したことにより、ホルス
タインヌレ子価格との価格差が縮小したことも一因と思われる(図16)。
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