鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

1月−94,742トン(0.3%)

・寒波の影響等も少なくほぼ前年同月並みの水準となる。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−48,806千羽(▲2.2%)

・需要量の不振等から5カ月連続で前年同月を下回る。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、2月3%、3月▲
 3%、4月▲3%(2月上旬聞き取り)。


◇図2:鶏肉の輸入量◇

1月−39,362トン(▲8.4%)

・米国産が大幅に減少したこと等から10カ月ぶりに前年同月を下回る。

・中国産は19,284トン(20.0%)。うち冷蔵品は、1,156トン(14.3%)と引き続
 き増加。

・米国産は2カ月連続で減少し、4,800トン(▲26.8%)。

・タイ産は前年同月が高水準だったこともあり、10,134トン(▲13.1%)。

・ブラジル産は、9カ月ぶりに前年同月を下回り、5,057トン(▲37.4%)。

鶏肉の調製品輸入量−8,730トン(10.4%)

・引き続き高水準で推移しており、中国産の増加から大幅に上回る。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

1月−132,235トン(1.6%)

・3カ月連続で前年同月を上回る。
・国産品は、98,887トン(4.8%)と3カ月ぶりに増加。
・輸入品は、輸入量の減少から、33,348トン(▲7.0%)。
・家計消費量は、ほぼ前年同月並みの287g/人(▲0.1%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

1月−97,036トン(10.7%)
・国産品は、10年12月を底に増加し、11年5月以降2万トン台で推移。1月は9カ月
 ぶりに2万トン
 台を割ったものの、17,817トン(33.6%)と引き続き高水準。

・輸入品は、輸入量が増加傾向で推移していることから、11年4月以降前年同月
 を上回っており、1月は79,219トン(6.6%)。

・在庫全体では、11年5月以降、前年同月を上回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

1月−もも肉652円/kg(▲5.8%)

・需要の低迷等から引き続き前年同月を下回る。

   むね肉212円/kg(▲27.1%)

・輸入量の増加等の影響を受け、8カ月連続で前年同月を下回る。

2月−もも肉603円/kg(▲8.1%)

・引き続き前年同月を下回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

1月−中国産もも肉273円/kg(▲23.3%)

・輸入量の増加や輸入価格の低下等から、5月以降、前年同月を下回って推移。	  	

   米国産骨付きもも肉208円/kg(▲24.6%)

・輸入量全体の増加等から、6月以降、前年同月を下回って推移。


トピックス

12年度の生産量は引き続き減少、輸入量は増加の見込み


 2月28日、全国ブロイラー生産出荷調整会議(主催:農林水産省畜産局)が開
催され、12年度出荷計画に基づく12年度の需給見通しが報告された。

 それによると、需要面については、ほぼ前年度並み。供給面については、減少
が続いている生産量については引き続きわずかに減少、輸入量は11年度に続きさ
らに増加する見込み。在庫は、9年度を底に引き続き積み増し、12年度は生産量
の減少を上回る輸入量の増加から、かなり増加するものと思われるとの報告があ
った。

 関連団体等からは、@輸入量の増加から競合する国産むね肉の荷余り、価格の
低下が深刻、A計画生産を推進しても輸入量の増加から需給の均衡が保てなくな
っている、B改良の成果から、1羽当たりの体重が増加しており、むね肉の割合
も高くなっている、C輸入品が細かなスペックに対応しているように、国産品も
消費者ニーズをつかんだ商品開発が必須等の意見が出され、原産国(地)表示の
徹底、出荷時体重の調整、実需に対応した適切な輸入等について要望が出された。

表 12年度出荷計画に基づく12年度需給見通し
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 資料:全国ブロイラー生産出荷調整会議資料

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