鶏 卵

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◇図1:鶏卵の生産量◇

10〜12月−640,744トン(▲0.9%)

・引き続き、減少傾向にあり、前年同期をわずかに下回る。

・今後の生産指標となる1月のえ付け羽数は高卵価が続いていること等から8,310
 千羽(6.2%)と8カ月連続で前年同月を上回る。農林水産省統計情報部のひな
 出荷見通しでは、前年同月比で、2月2%、3月▲7%、4月▲11%。(2月上旬聞き取り)


◇図2:鶏卵の輸入量◇

1月−11,180トン(▲4.3%、殻付き換算)

・卵白粉等の減少から、前年同月をやや下回る。

・11年度累計(4〜1月)では、円高等の影響を受け、100,646トン(15.3%)と前
 年同期をかなり上回る。


◇図3:鶏卵の卸売価格(東京・M)◇

1月−175円/kg(10.1%)

・生産量が引き続き減少傾向にあることや、月末、量販店等の特売需要が好調だ
 ったことから、11カ月連続で前年同月を上回る。

・標準取引価格164.4円/kgで、5円/kgの補てんを実施。

2月−218円/kg(14.7%)

・寒波の影響により生産量が減少していると見られることから、前年同月をかな
 り上回る。

・標準取引価格208.85円/kgで、補てんはなし。


トピックス

12年度の生産量は前年をわずかに上回る見通し


◇図4:平成12年度鶏卵の生産量見込み◇

 2月28日、全国鶏卵需給調整会議(主催:農林水産省畜産局)が開催され、12
年度の鶏卵生産見通し(平成11年11月調査)が報告された。

 12年度の生産量は、10年度の低卵価によりひなえ付け羽数が減少傾向で推移し
ていたことから、8月までは前年同月を下回って推移する見込み。9月以降につい
ては、11年度の高卵価によりひなえ付け羽数が増加傾向で推移していることから、
前年同月を上回って推移する見込み。

 11年度の鶏卵の卸売価格は、食中毒報道の減少から需要が比較的堅調だったこ
とや生産量が減少傾向で推移したことから、前年度を大幅に上回っている。しか
し、卵価は需給の微妙なバランスに左右されることから、今年度から行っている
「鶏卵の計画生産に係る当面の緊急措置」(鶏舎増設等の凍結等)については、
来年度の9月に行われる同会議に向けて見直しの可能性を検討することとして、
来年度も引き続き延長して行うことが決定された。

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