埼玉県/藤井 光行
埼玉県畜産センター(大里郡江南町須賀広784)では、県民が試験研究への理 解を深めるとともに、自然や家畜とのふれあいを通じ楽しく畜産が理解できるよ う、平成9年度からふれあい施設を整備した。開放エリアは7ヘクタールで、月曜 日と年末年始を除く毎日開放している。 開放エリア内には、オオシャモ、カツラチャボ、カワチヤッコ、コエヨシなど 鶏類43種や子牛の展示舎、芝生広場、ラベンダーの丘、ハーブ園、あずまや等が 整備され、11年3月には畜産や畜産物を理解してもらう施設として、研修・資料 展示館が完成した。 この研修・資料展示館は、家畜の誕生から成長、畜産物の生産から流通、畜産 物の栄養価値、ふん尿のリサイクルなど畜産に関するものを映像やパネルで紹介 する展示室の他、研修室や実習室も整備した。 これらの施設を利用して児童の家畜1日飼育体験、卵の話とエッグポマンダー 作り等の畜産体験教室を行っている。体験教室募集は県広報誌に掲載しており、 全県下から希望者が集まり、直ちに定員になってしまうほどの人気である。 また、畜産農家、農村婦人団体等を対象にブルーベリー、トウモロコシ、カボ チャなどの地域特産品を利用したアイスクリーム作りやチーズ、バター、ソーセ ージ作りなどの加工実習も行っている。 11年6月には開放エリア内で、畜産関係団体、県、地元江南町、地元JAくまが や等13団体で実行委員会を作り「畜産フェア'99」を開催したところ、12,000人 の参加があり農畜産物の試食や動物とのふれあいで1日を楽しんだ。 なお、埼玉県では12年4月から農林部の8試験研究機関を統合し当センターは 「埼玉県農林総合研究センター畜産支所」となるが、今後とも、県民に畜産に ついてより理解してもらえるよう、ふれあい施設のソフト面の充実を図ってい きたい。
【畜産フェア'99大盛況!】 |
|
|
|
【今日の飼料は特別おいしいモー】 |