牛 肉・肉用子牛

牛 肉



◇図1:牛肉の生産量◇

9月−29,833トン(▲3.6%)

・10年6月以降おおむね前年同月を上回って推移してきたが、12年4月以降、6カ
 月連続で前年同月を下回る。

・12年度累計では3.5%減。

・枝肉重量は、前年同月並み。


◇図2:牛のと畜頭数◇

9月の和牛−44,984頭(▲2.0%)
   乳牛−59,421頭(▲3.3%)

・和牛のうち、去勢は減少傾向で推移。めすは4月以降増減を繰り返し9月は1.7
 %減。合計では12年度累計で2.1%減。

・乳牛のうち、去勢は増加傾向で推移してきたが、12年4月以降、6カ月連続で前
 年同月を下回る。めすは11年度は増加傾向で推移したが、12年度は累計で0.6%
 減。合計では12年度累計で2.6%減。


◇図3:牛肉の輸入量◇

9月−65,748トン(23.0%)

・冷蔵品は0.9%上回る。冷凍品は48.6%上回る。
・12年度累計では9.4%増。うち冷蔵品は8.7%増、冷凍品は10.3%増。

輸入見込数量(事業団調べ)
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◇図4−1:米国からの牛肉輸入量◇

◇図4−2:豪州からの牛肉輸入量◇

9月の米国産−32,897トン(32.9%)

・冷蔵品は4.7%減となったが、12年度累計では9.1%増。
・冷凍品は67.2%増となり、12年度累計では6.2%増。

   豪州産−29,539トン(13.5%)

・冷蔵品は4.5%増となり、12年度累計では7.5%増。
・冷凍品は28.4%増となり、12年度累計では14.7%増。


◇図5:牛肉の推定出回り量◇

9月−90,106トン(9.7%)

・国産品は、7.8%減。12年度累計では4.0減。
・輸入品は、20.1%増。12年度累計では7.0%増。
・合計では、12年度累計で3.2%増。


◇図6:牛肉の家計消費量(1人当たり)◇

9月−247g/人(▲2.2%)

・9年12月以降、消費支出が低迷する中で、おおむね前年同月を下回って推移し
 てきており、9月は2.2%減。

・12年度累計では2.1%減。


◇図7:牛肉の推定期末在庫量◇

9月−116,152トン(19.8%)

・13カ月連続で前年同月を上回る。
・国産品は6カ月ぶりに前年同月を上回り15,231トン(8.3%)。
・輸入品は12カ月連続で上回り100,921トン(21.8%)。


◇図8:牛肉の卸売価格(東京、省令)◇

9月−1,113/kg(4.9%)

・長引く消費不振の影響等から10年1月以降は前年同月を下回って推移していた
 が、11年10月に22カ月ぶりに上回り、以降上回って推移。


◇図9:牛肉の卸売価格(東京、和牛去勢)◇

9月のA5−2,388円/kg(▲3.2%)

・10年10月以降おおむね弱保合いで推移。

   A3−1,474円/kg(▲5.0%)

・10年6月以降おおむね前年同月を下回って推移。A2は、11年10月以降おおむね
 上回って推移しており、9月は2.6%上回る。


◇図10:牛肉の卸売価格(東京、乳去勢・F1去勢)◇

9月の乳去勢B2−798円/kg(39.3%)

・11年10月に26カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。	

      F1 去勢B3−1,237円/kg(▲1.3%)

・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、おおむね前年同月を下回って
 推移してきたが、12年1月以降増減を繰り返し、9月は1.3%下回る。B2は、11
 年9月以降上回って推移。


◇図11−1:米国産牛肉の仲間相場◇

◇図11−2:豪州産牛肉の仲間相場◇

9月の米国産冷蔵リブアイロール1,684円/kg(▲10.6%)

・3月に15カ月ぶりに前年同月を上回ったが、7月以降は3カ月連続で下回る。

   豪州産冷蔵グラス・フルセット−389円/kg(▲20.1%)

・ほぼ一貫して前年同月を下回って推移。


肉用子牛

◇図12:肉用子牛(黒毛和種)の市場取引価格◇

9月の頭数−28,605頭(▲4.3%)

・母牛頭数の減少等から、基調としては前年同月比で減少傾向で推移してきた。
 4月は口蹄疫による移動制限等から大幅に減少した。口蹄疫が終息し南九州等
 の子牛市場が再開された5月以降は上回って推移していたが、9月は4.3%減。

9月の価格−384千円(1.5%)

・10年9月以降、おおむね前年を上回って推移。


◇図13:肉用子牛(ホルスタイン)の市場取引価格◇

9月の子牛価格−72千円(45.5%)

・1月に28カ月ぶりに前年同月を上回り、以降9カ月連続で上回る。9月も引き続
 き大幅に上回る。

   ヌレ子価格−31千円(108.3%)

・18カ月連続で前年同月を上回る。7月以降値を下げているが、引き続き前年同
 月を大幅に上回る。


◇図14:肉用子牛(F1)の市場取引価格◇

9月の子牛価格−173千円(40.7%)

・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下基調で推移していたが、11年10月
 以降は上昇基調で推移。12年3月に31カ月ぶりに前年同月を上回り、以降7カ月
 連続で上回る。9月も引き続き大幅に上回る。

   ヌレ子価格−89千円(55.5%)

・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、低水準で推移していたが、11年11月
 以降は前年同月を上回って推移している。


トピックス

肉用種子取り用めす牛頭数、わずかに減少


◇図15:肉用牛の飼養頭数◇

◇図16:肉用種子取り用めす牛の年齢別頭数割合◇

 このほど公表された農林水産省「肉用牛の飼養動向」によると、12年8月1
日現在の肉用牛の飼養頭数は、3年連続で前年を下回り2,812千頭(▲0.5%)であ
った(図15)。

 種類別に見ると、肉用牛飼養頭数の約6割を占める肉用種は、1,703千頭(0.1
%)と7年ぶりに前年同期を上回った。そのうち、繁殖基盤である子取り用めす
牛の飼養頭数は4年8月の742千頭をピークに一貫して減少しており、ここ数年の
減少率は小さくなってはいるものの630千頭(▲1.6%)と前年同期を下回った。
これからの生産を担う1歳以下の頭数がわずかに増加したことが注目される(図
16)。

 一方、約4割を占める乳用種(交雑種を含む。)は、1,108千頭(▲1.4%)と
2年連続で減少したが、このうち交雑種は677千頭(2.6%)と引き続き増加して
いる。

 主要県別に見ると総飼養頭数は、宮崎、鹿児島、新潟でわずかに上回り、北海
道、長崎、熊本では前年並みとなり、他はすべて下回った。

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