鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

9月−97,246 トン(2.2%)

・基調としては、減少傾向で推移。3カ月連続で前年同月を上回り、12年度累計
 では0.9%増。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−51,136千羽(0.4%)

・減少傾向で推移。12年度累計では0.8%減。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、10月▲5%、11
 月0%、12月▲3%(10月上旬聞き取り)。


◇図2:鶏肉の輸入量◇

9月−42,553トン(▲3.9%)

・12年度累計では7.0%増。

・中国産は16,314トン(14.2%)と前年同月をかなり上回る。うち冷蔵品は、1,3
 41トン(1.5%)。

・ブラジル産はかなり前年同月を上回る。12年度累計では、ブラジル産32.2%増、
 米国産7.6%減、タイ産1.7%減。

鶏肉の調製品輸入量−12,203トン(32.1%)

・引き続き高水準で推移しており、中国産増加等から大幅に上回る。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

9月−143,004トン(0.5%)

・11年8月以降、おおむね前年同月を上回って推移。
・国産品は、97,697トン(2.7%)。
・輸入品は、45,307トン(▲4.1%)。
・家計消費量は、298g/人(5.8%)と4カ月連続で前年同月を上回る。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

9月−128,529トン(22.1%)

・国産品は、11年5月以降、おおむね前年同月を上回って推移。9月は3カ月連続
 で前年同月を上回り20,978トン(2.3%)。

・輸入品は、輸入量が増加傾向で推移していることから、11年4月以降前年同月
 を上回って推移。9月は107,551トン(26.8%)と大幅に前年同月を上回る。

・全体では、11年5月以降、前年同月を上回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

9月−もも肉569円/kg(8.6%)

・2カ月連続で前年同月を上回る。		

   むね肉198円/kg(▲16.1%)

・輸入量の増加等の影響を受け、16カ月連続で前年同月を下回る。

10月−もも肉646円/kg(12.3 %)

・3カ月連続で前年同月を上回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

9月−中国産もも肉250円/kg(▲16.9%)

・輸入価格の低下等から、11年5月以降、前年同月を下回って推移。

   米国産骨付きもも肉212円/kg(▲14.2%)

・輸入量が減少しているにもかかわらず、輸入価格の低下等から、11年6月以降、
 前年同月を下回って推移。


トピックス

鶏肉の家計消費割合は前年同


◇図7:鶏肉の消費構成割合◇

 農林水産省は平成11年次の食肉消費構成割合を発表した。

 11年の鶏肉の家計消費割合は、30%と前年と同じとなった。家計割合は、昭和
61年に40%を下回りその後も減少傾向が続き、平成7年には30%となったが、以
後は横ばい状態が続いている。

 加工仕向は9%と1ポイント減となった。加工仕向割合は平成5年までは増加傾
向にあったが、以降は11%前後で横ばい状態が続いていた。この割合は(社)日
本食肉加工協会の原料食肉流通調査を基に算出されており、仕向の内訳を見ると
ハム・ソーセージに向けられる割合が最も多い。次いで多いのが冷凍食品であり、
その他と続く。その他にはナゲット等新たに商品開発されたものが含まれ、鶏肉
を使用したハンバーグ・ハンバーガーの割合が減少する一方で、増加の傾向が見
られた。消費が低迷する中、材料が低価格である鶏肉を使った新しい商品への開
発に力が注がれている現れではなかろうか。

 その他の割合は61%と1ポイント増加した。ホテルやレストラン、飲食店、給
食などの外食・業務用、調理食品や弁当に使用されたものである。

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