10月−697,400トン(▲1.0%)
・北海道は0.3%増となったが、都府県は経産牛飼養頭数の減少もあり2.0%下回
る。全国では10年7月以降、前年同月を下回って推移。
・11年度累計では2.0%減。
北海道:10月−26.2kg(0.0%)
都府県:10月−26.2kg(2.3%)
11月−26.5kg(3.1%、速報値)
・北海道は、前月に続き前年同月並み。
・都府県は、7月以降前年同月並みか、わずかに上回って推移。
10月−444,036トン(▲0.9%)
・10年11月以降、前年同月を下回って推移。
・11年度累計では2.4%減。
・飲用牛乳の生産が減少傾向である一方、はっ酵乳等の生産は引き続き増加傾向。
飲用牛乳のうち加工乳は、9年11月以降前年同月を下回って推移し、10月は
66,813kl(▲3.3%)。
10月−343,612kl(▲3.5%)
・9年10月以降、前年同月を下回って推移。
・11年度累計では3.0%減。
10月−乳飲料 115,670kl(7.7%)
はっ酵乳 59,880kl(3.2%)
・消費者の健康志向、メーカーの積極的な新商品投入等を背景に、両アイテムと
も前年を上回って推移。
・乳飲料は、10年度以降伸びが鈍化したが、10月は3ヵ月連続でかなりの伸び。
11年度累計では5.9%増。
・はっ酵乳は、前年同月の伸びが大きかったこともあり、10月は3ヵ月ぶりに1ケ
タ台の伸びとなる。11年度累計では10.6%増。
10月−244,809トン (▲1.1%)
・10月は3カ月連続前年割れとなり、前年同月をわずかに下回る。11年度累計で
は1.3%減。
・チーズ生産量は10,841トン(▲4.2%)と再び下回るが、うち直接消費用ナチュ
ラルチーズは1,475トン(7.6%)とかなりの伸び。
・生クリーム等生産拡大促進事業の効果等から伸びてきたクリームは、10月は
6,276トン(▲2.8%)と前年同月をわずかに下回る。
10月の生産量−12,278トン(▲7.6%)
・10年9月以降、生産量は生乳生産の低迷や脱脂濃縮乳仕向けの増加等から概ね
前年同月を下回って推移。11年度累計では6.7%減。
・10月の推定出回り量は17,900トン(▲7.8%)、11年度累計では1.1%減。
・推定期末在庫量は31,100トン(▲35.3%)と前年同月の6割強まで減少。
・事業団は、9月3日に輸入手当した11年度カレントアクセス分の残り6,000トン
のうち215トンを10月中に買入れ。
10月−13,640円/ 25kg (▲0.4%)
・9年4月以降、ゆるやかな値下がり傾向。
・11年度は、7月に1円、9月に2円下げたが、10月は前月と同価格で、安定指標価
格(13,090円/25kg)を4.2%上回る。
10月の生産量−5,373トン(▲1.6%)
・生産量は、生乳生産の低迷や生クリーム仕向けの増加等から6カ月連続で前年
同月を下回る。11年度累計では7.6%減。
・推定出回り量は8,000トン(9.9%)と5カ月ぶりに前年同月を上回る。11年度累
計では3.0%減。
・推定期末在庫量は33,000トン(12.1%)と前月より減少したものの、引き続き
前年同月をかなり上回る。
10月−975円/kg(▲1.5%)
・在庫量の増加を反映し、緩やかな値下がり傾向。
・9月まで7カ月連続で下げたが、10月は前月と同価格となる。
牛乳類を“おしゃれ”に飲む〜
牛乳類を“おしゃれ”に飲む
(社)全国牛乳普及協会がこのほど取りまとめた「牛乳乳製品の消費動向に関
する調査[要約版]1999」では、「白もの牛乳類」(牛乳の他、低脂肪乳、無脂肪
乳、栄養強化牛乳(カルシウム、鉄分、ビタミンDなどを加えたもの)を含む、
以下「牛乳類」)の飲用実態、飲用の仕方、牛乳類に対する意見及び乳製品(今
年度はヨーグルトとバター)の消費動向等について調査を行っている。この調査
は、13歳以上の男女個人6,000人を対象に実施され、そのうち4,476人(74.6%)
から回答があった。
1人1日当たり飲用量は停滞傾向
牛乳類の1人1日当たり飲用量は、男性145ml、女性152mlで女性の方が多く、平均
では148mlと94年度のピーク後は停滞傾向にある(図11)。こうした中で、牛乳
消費低迷の原因を探り、日本人の牛乳消費量を再び好転させる手掛かりを求める
べく、今回の調査では特に「そのまま飲む」以外の飲み方に焦点が当てられてい
る。
「他のものと混ぜて飲む」が特に女性で増加
牛乳類の飲み方では、「そのまま飲む」が77%、「他のものと混ぜて飲む」が
20%、「シリアルにかける」が3%となっており、3年前と比較し、「他のものと
混ぜて飲む」が4ポイント増加している(図12−@)。男性では3年前とほとんど
変化がないが、女性では6ポイント増加している(図12−A、B)。
コーヒー、ココア、紅茶などに混ぜて
牛乳類と混ぜて飲むのが好きなものとしては、「コーヒー」(31%)、「ココ
ア、チョコレート」(15%)、「紅茶」(13%)に続き、「バナナ、いちごなど
果物」(12%)があげられている(図13)。
ミルクティやカフェオレは「おしゃれな」イメージ
このように「混ぜて飲む」が増えている背景として、牛乳類が「健康的」で
「元気になる」、「自然な」飲み物としてイメージされているのに対し、牛乳を
混ぜたミルクティやカフェオレは「あたたかい」、「ほっとする」の他、「おし
ゃれな」イメージが最も強いことが示されている。また、牛乳類に「トレンディ
な」イメージを持つ人はほとんどないが、ミルクティやカフェオレでは、コーヒ
ーや紅茶の場合と比較しても多くなっている(図14)。
牛乳の自然な味や風味を生かして、他の好きな飲物や食べ物と合わせてちょっ
とおしゃれに楽しむといった飲食のスタイルは、どのような世代で一番伸びてい
るのだろうか。今後の詳しい報告に期待したい。
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