4月−71,238トン(▲8.4%)
・口蹄疫の発生から一部地域での家畜の移動制限により出荷ができなかったこと
等から、と畜頭数が1,330千頭(▲8.7%)と前年同月に比べかなり減少したた
め、かなり下回る。
・平均枝肉重量(全国平均)は、76.5kg/頭(0.4%)と前年同月並み。
肉豚生産出荷予測
資料:農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」(平成12年5月31日公表)
4月−45,707トン(▲32.3%)
・冷蔵品は15,567トン(▲3.9%)と9カ月ぶりに前年同月をやや下回る。
・冷凍品は30,117トン(▲41.3%)と5カ月ぶりに下回る。
・12年度第1四半期のSG発動基準数量は162,590トンと前年同期比31.6%減となる
ことから輸入を控える傾向もあり、4月は前年同月を大幅に下回る。
輸入見込数量(農畜産業振興事業団調べ)
4月の米国産−15,551トン(▲8.8%)
・冷蔵品は、10,885トン(▲0.9%)と9カ月ぶりに前年同月を下回る。
・冷凍品は、4,660トン(▲23.1%)と5カ月ぶりに前年同月を下回る。
デンマーク産−11,277トン(▲51.1%)
・5カ月ぶりに前年同月を下回る。
・冷蔵品は203トン(465.4%)と大幅に増加。
・韓国産については、3月27日以降輸入検疫証明書の発行を停止し、事実上輸入
を停止していたが、口蹄疫発生が正式に確認されたことから4月10日以降輸入
が禁止され、717トン(▲91.8%)と大幅に減少。
4月−132,284トン(▲2.5%)
・6カ月ぶりに前年同月を下回る。
・国産品は、66,821トン(▲12.3%)と3カ月連続で下回る。
・輸入品は、65,463トン(10.1%)と3カ月連続で増加。
4月−398g/人(▲1.3%)
・前年が比較的高水準だったこともあり、2カ月連続で下回る。
3月の加工仕向肉量−31,639トン(5.1%)
・11年度累計では輸入物の増加から401,992トン(2.4%)とわずかに上回る。
・国産物は、8,209トン(▲1.2%)と19カ月連続で前年同月を下回る。輸入物は、
23,430トン(7.5%)と14カ月連続で前年同月を上回る。
4月−94,785トン(10.5%)
・輸入品在庫は、輸入量の減少から前月より2万トン弱減少したものの、73,137
トン(10.8%)と前年同月をかなり上回る。
・国産品在庫は、前月より4,000トン増加し、21,648トン(9.2%)と生産量の減
少にもかかわらず前年同月をかなり上回る。
4月−404円/kg(▲11.2%)
・月前半300円/kg台後半で推移し、後半以降は連休の行楽期に向け徐々に回復。
5月(速報値)−433円/kg(▲2.7%)
・連休明け以降徐々に値が下がったものの、後半は夏場の需要期に向け400円台
後半で推移。
4月 冷凍品「うで」−375円(▲5.8%)
同 「もも」−414円(0.0%)
・うでは、10年10月を除くと、10年3月以降前年同月を下回って推移。
・ももは、8年10月以降、前年同月を下回って推移していたが、4月は前年同月並み。
4月 米国産「ロース」−636円/kg(▲3.2%)
・9年10月以降、前年同月を下回って推移。
・米国産ばら以外のすべての品目で前年同月を下回る。
4月 デンマーク産「ばら」−532円/kg(10.8%)
・9年11月以降、前年同月を下回って推移していたが、3カ月連続で前年同月を上
回る。
・冷凍品は、多くの品目で前年同月を上回る。
豚の飼養戸数引き続きかなり減少
農林水産省が公表した「平成12年家畜の飼養動向について(12年2月1日調査)」
によると、飼養者の高齢化、後継者不足、悪臭等の環境面から小・中規模飼養
者層を中心に飼養中止があったことから、豚の飼養戸数は11,700戸(▲6.4%)と
かなり減少した。飼養頭数については、飼養戸数はかなり減少したものの大規模
飼養者層において規模拡大があったことから9,805千頭(▲0.7%)とわずかな減
少にとどまった。1戸当たりの飼養頭数は、838頭(6.1%)と引き続きかなり増
加した(図4)。子取りめす豚の飼養頭数は、929千頭(▲0.2%)と前年度並み
であった。
県別に見ると、飼養戸数については10位までは11年度と順位が変らず、引き続
き鹿児島県が1位で1,170戸(▲2.5%)であった。総飼養頭数についても、鹿児島
県が1,397千頭(0.6%)と総飼養頭数の14%を占め、引き続き1位であった。
表 県別飼養戸数(上位10県)
資料:農林水産省「平成12年家畜の飼養動向について」
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