豚 肉

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◇図1:豚肉の生産量◇

3月−77,676トン(▲2.9%)

・枝肉重量は前年同月並みであったものの、と畜頭数が1,457千頭(▲2.8%)と
 わずかに減少したことから、わずかに下回る。

・11年度累計では892,266トン(▲1.3%)とわずかに減少。

・平均枝肉重量(全国平均)は、76.1kg/頭(0.0%)と前年同月並み。11年度平
 均でも75.6kg(0.1%)と前年度並み。

肉豚生産出荷予測
buta1b.gif (2633 バイト)
 資料:農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」
   (平成12年4月28日公表)


◇図2:豚肉の輸入量◇

3月−62,766トン(31.8%)

・冷蔵品は16,810トン(26.0%)と前年同月を大幅に上回る。

・冷凍品は45,921トン(33.9%)と引き続き前年同月を大幅に上回る。

・12年度第1四半期のSG発動基準数量は162,590トンと前年同期比31.6%減となる
 ことから1、2、3月と冷凍品の輸入量が大幅に増加。


◇図3−1:米国からの豚肉輸入量◇

◇図3−2:デンマークからの豚肉輸入量◇

3月の米国産−16,376トン(30.6%)

・冷蔵品は、11,030トン(22.5%)と8カ月連続で前年同月を上回る。11年度累計
 では14.2%増。

・冷凍品は、5,337トン(51.0%)と4カ月連続で前年同月を上回る。11年度累計
 では5.5%減。

   デンマーク産−26,293トン(63.9%)

・3カ月連続で2万トンを超える。11年度累計では、209,399トンと44.0%増。
・冷凍品全体に占める割合は57.2%。11年度累計では44.4%増。


◇図4:豚肉の推定出回り量◇

3月−127,568トン(1.8%)

・11年度累計では1,511,195トン(2.0%)。

・国産品は、77,333トン(▲1.4%)。11年度累計では893,270トン(▲0.9%)と
 生産量の減少からわずかに減少。

・輸入品は、輸入量の増加から50,235トン(7.2%)。11年度累計では617,925トン(6.6%)。


◇図5:豚肉の家計消費量(1人当たり)◇

3月−412g/人(▲1.1%)

・年度後半は伸び悩み、3月は前年同月をわずかに下回る。
・11年度累計では4,913g/人(1.3%)。

2月の加工仕向肉量−28,312トン(6.4%)

・国産品は、7,559トン(▲1.6%)と18カ月連続で前年同月を下回る。輸入品は、
 20,753トン(9.7%)と13カ月連続で前年同月を上回る。


◇図6:豚肉の推定期末在庫量◇

3月−110,182トン(44.6%)

・輸入品在庫は、前月よりさらに1万3千トン積み増し、92,893トン(60.5%)。
・国産品在庫は、前月より340トン増加し、17,289トン(▲5.7%)。


◇図7:豚肉の卸売価格(東京・省令)◇

3月−445円/kg(1.1%)

・月前半500円/kgを上回るなど堅調に推移したが、後半低調に推移したため、
 平均では前年同月をわずかに上回る。

4月(速報値)−404円/kg(▲11.2%)

・特に量販店の需要が減少したこと等から3カ月ぶりに前年同月を下回る。


◇図8:国産豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

3月   冷凍品「うで」−359円(▲9.8%
    同 「もも」−381円(▲7.3%)

・うでは、10年10月を除くと、10年3月以降前年同月を下回って推移。
・ももは、8年10月以降、前年同月を下回って推移。


◇図9:輸入豚肉の仲間相場(冷蔵品)◇

3月  米国産「ロース」−635円/kg(▲6.3%)

・9年10月以降、前年同月を下回って推移。
・米国産ばら以外のすべての品目で前年同月を下回る。


◇図10:輸入豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

3月  デンマーク産「ばら」−507円/kg(4.3%)

・9年11月以降、前年同月を下回って推移していたが、2カ月連続で前年同月を上
 回る。

・冷凍品は、多くの品目が前年同月を上回った。



トピックス

11年度豚肉輸入量大幅に増加


◇図11:冷蔵豚肉の輸入量と国内生産量(対前年比)の推移◇

◇図12:冷凍豚肉の輸入量の推移◇

 11年度の豚肉輸入量は652,929トン(19.6%、部分肉ベース)と大幅に増加し
た。

 冷蔵豚肉は、181,477トン(21.4%)となった。冷蔵豚肉は、8年度末に最大の
輸入先国であった台湾で口蹄疫が発生し輸入がストップしたことから、9年度は
大幅に減少した。しかし、米国産、カナダ産、韓国産等の堅調な増加から、11年
度は8年度の168,102トンを上回り、過去最高の輸入量となった。

 冷凍豚肉は、デンマーク産の大幅な増加から471,284トン(19.0%)となった。
また、カナダ産も63,827トン(39.7%)と大幅に増加し、米国産の58,846トン
(▲5.5%)を追い抜き第2位の冷凍品輸入先国となった。

 12年度の第1四半期のSG発動基準数量は11年度の実績をかなり下回ることから、
12年1〜3月の輸入量は前年同期を4割強も上回った。そのため11年度末の輸入品
推定期末在庫は92,893トン(60.5%)と大幅に積み増していることから、第1四半
期にSGが発動される可能性は薄い見込み。

 また、3月末の韓国での口蹄疫の発生により、韓国からの輸入は停止されたが、
在庫が高水準であること等から混乱は見られない。

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