豚 肉

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◇図1:豚肉の生産量◇

8月−68,821トン(1.0%)

・と畜頭数は7月分の出荷が遅延したこと等から1,333千頭(1.0%)とわずかに
 増加。年度累計では6,611千頭(▲1.9%)とわずかに減少。

・平均枝肉重量(全国平均)は、前年同月並みで73.8kg/頭(0.0%)。

肉豚生産出荷予測
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 資料:農林水産省畜産局「肉豚生産出荷予測」(平成12年9月29日公表)


◇図2:豚肉の輸入量◇

8月−58,131トン(39.4%)

・冷蔵品は17,129トン(15.4%)と、米国産、カナダ産、メキシコ産の大幅な増
 加から、かなり増加。

・冷凍品は40,950トン(52.7%)とデンマーク産が5カ月ぶりに前年同月を上回っ
 たこと等から、大幅に増加。

輸入見込数量(事業団調べ)
buta2b.gif (2530 バイト)


◇図3−1:米国からの豚肉輸入量◇

◇図3−2:デンマークからの豚肉輸入量◇

8月の米国産−16,357トン(17.8%)

・冷蔵品は、11,506トン(23.1%)と引き続き大幅に増加。冷凍品は、4,828トン
 (6.5%)と4カ月連続で増加。

     デンマーク産−19,103トン(129.5%)

・円高等から、5カ月ぶりに前年同月を上回る。

・韓国産の代替とし、特に冷凍品についてカナダ産6,886トン(49.9%)、フラン
 ス2,107トン(51.4%)、ドイツ産1,693トン(前年同月輸入実績なし)等が増加。


◇図4:豚肉の推定出回り量◇

8月−123,757トン(3.9%)

・国産品は、69,053トン(1.4%)とわずかに増加。12年度累計では348,094トン
 (▲2.1%)とわずかに減少。

・輸入品は、54,703トン(7.2%)と輸入量の増加に伴いかなり増加。12年度累計
 では271,859トン(1.6%)とわずかに増加。

・合計では12年度累計で619,953トン(▲0.5%)とわずかに減少。


◇図5:豚肉の家計消費量(1人当たり)◇

8月−392g/人(0.5%)

・1人当たりの金額は引き続き下回っているものの、数量は2カ月連続で前年同月
 をわずかに上回る。

7月の加工仕向肉量―34,952トン(▲4.9%)

・7月は、生産量、輸入量ともに前年同月を下回って推移したこと等から、2カ月
 ぶりに前年同月を下回る。12年度累計では137,439トン(▲0.3%)と前年同期
 並み。

・国産物は、8,651トン(▲11.0%)と引き続き減少傾向で推移。輸入物は、輸入
 量の減少等から26,301トン(▲2.6%)と19カ月ぶりに前年同月を下回る。


◇図6:豚肉の推定期末在庫量◇

8月−98,819トン(6.4%)

・輸入品在庫は、4月以降7万トン台で推移し、8月は79,952トン(7.5%)。
・国産品在庫は、5月をピークに減少傾向。8月は18,867トン(2.0%)。


◇図7:豚肉の卸売価格(東京・省令)◇

8月−531円/kg(▲2.0%)

・冷蔵品の輸入量の増加や需要の伸び悩み等から前年同月をわずかに下回る。

9月−465円/kg(▲7.6%)

・出荷頭数の増加や需要の伸び悩み等から前年同月を下回る。


◇図8:国産豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

8月   冷凍品「うで」−373円(▲5.8%)
    同 「もも」−401円(▲10.3%)

・うでは、10年3月以降、10年10月を除き、前年同月を下回って推移。
・ももは、8年10月以降、12年4月を除き、前年同月を下回って推移。


◇図9:輸入豚肉の仲間相場(冷蔵品)◇

8月  米国産「ロース」−643円/kg(▲0.3%)

・9年10月以降、前年同月を下回って推移したが、8月は前年同月並み。
・輸入豚肉の冷蔵品は、ヒレ、バラで前年同月を上回る。


◇図10:輸入豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

8月  デンマーク産「ばら」−503円/kg(8.2%)

・9年11月以降、前年同月を下回って推移していたが、7カ月連続で前年同月を上回る。



トピックス

12年度の肉豚出荷頭数は前年度をやや下回る見込み


◇図11:豚肉の出荷頭数と卸売価格(東京・省令)の推移◇

 平成12年9月22日、全国肉豚生産出荷協議会(主催:農林水産省畜産局食肉鶏
卵課)が開催された。各都道府県の提出資料によると、12年度の出荷頭数は引き
続き前年度をやや下回る見込み。

 12年度累計(4〜8月)の出荷頭数は6,611千頭(▲2.9%)と前年度をわずかに
下回っている。今年度は猛暑の影響が大きく、増体の低下による出荷遅延のため、
7月には、1,236千頭(▲6.3%)とかなり減少した。その後、8月は1,333千頭
(1.0%)とわずかに増加し、9、10月についても、農林水産省「肉豚生産出荷予
測」では、前年度を上回って推移すると見込んでいる。

 豚肉の卸売価格は、出荷頭数(生産量)による影響が大きく、7、8月をピーク
とし、秋から冬場にかけて落ち込んでいくが、今年度も消費量の大きな拡大は見
込まれないことから、今後の卸売価格の低下が懸念される。

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