鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

8月−93,861 トン(0.7%)

・基調としては、減少傾向で推移。2カ月連続で前年同月を上回り、12年度累計
 では0.6%増。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−52,698千羽(0.4%)

・減少傾向で推移。12年度累計では1.0%減。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、9月0%、10月▲
 5%、11月1%(9月上旬聞き取り)。


◇図2:鶏肉の輸入量◇

8月−53,787トン(15.8%)

・12年度累計では9.1%増。

・中国産は19,815トン(8.5%)と前年同月をかなり上回る。うち冷蔵品は、1,4
 72トン(19.2%)。

・ブラジル産は大幅に前年同月を上回る。12年度累計では、ブラジル産36.4%増、
 米国産1.1%減、タイ産0.7%増。

鶏肉の調製品輸入量−13,476トン(39.0%)

・引き続き高水準で推移しており、中国産増加等から大幅に上回る。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

8月−141,940トン(3.1%)

・11年8月以降、おおむね前年同月を上回って推移。
・国産品は、95,069トン(2.2%)。
・輸入品は、46,871トン(5.0%)。
・家計消費量は、258g/人(1.9%)と3カ月連続で前年同月を上回る。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

8月−131,734トン(21.8%)

・国産品は、11年5月以降、おおむね前年同月を上回って推移。8月は2カ月連続
 で前年同月を上回り21,429トン(4.9%)。

・輸入品は、輸入量が増加傾向で推移していることから、11年4月以降前年同月
 を上回って推移。8月は110,305トン(25.7%)と大幅に前年同月を上回る。

・全体では、11年5月以降、前年同月を上回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

8月−もも肉545円/kg(1.1%)

・13カ月ぶりで前年同月を上回る。		

   むね肉195円/kg(▲19.1%)

・輸入量の増加等の影響を受け、15カ月連続で前年同月を下回る。

9月−もも肉569円/kg(8.6%)

・2カ月連続で前年同月を上回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

8月−中国産もも肉265円/kg(▲14.5%)

・輸入価格の低下等から、11年5月以降、前年同月を下回って推移。	  	

   米国産骨付きもも肉203円/kg(▲19.8%)

・輸入量が減少しているにもかかわらず、輸入価格の低下等から、11年6月以降、
 前年同月を下回って推移。


トピックス

需要、供給ともにわずかに減少−12年度需給見通し


 9月21日、全国ブロイラー需給調整会議(主催:農林水産省食肉鶏卵課)が開
催された。

 出荷計画に基づく需給の見通しでは、需要については、家計消費は下半期わず
かに減少し、12年度全体で減少する見込み。加工業務用についても、引き続く景
気の低迷や調製品輸入量の増加等からわずかに減少する見込み。供給については、
生産はわずかに減少するとされる一方、輸入(ブロイラー+その他家きん)につ
いては、12年度累計(4〜8月)の輸入実績は、中国からの輸入量が増加したこと
等から253,265トン(7.4%)とかなり増加しており、(近年、中国では日本向け
の輸出に力を入れている)、12年度全体で増加する見込み。12年度の期末在庫は
11万9千トンと前年度末より2万3千トンの増加となる見込み。

 関係団体からは、@卸売価格が前年に比べかなり安くなっており、再生産可能
とされる「むね肉+もも肉」価格が800円を下回って推移しているため、生産者
は厳しい状況に置かれていること、A早出し出荷や熟成むね肉の製造などむね肉
対策の必要性についての意見等が出された。

表 12年度出荷計画に基づく12年度需給見通し
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 資料:全国ブロイラー需給調整会議資料

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