豚 肉

豚 肉



◇図1:豚肉の生産量◇

1月―74,204トン(▲2.7%)

・と畜頭数は前年同月をわずかに下回り1,370千頭(▲2.5%)。年度累計では
 13,849千頭(▲1.2%)。

・平均枝肉重量(全国平均)は、6カ月ぶりに前年同月を下回り77.4kg/頭(▲
 0.2%)。

肉豚生産出荷予測
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 資料:農林水産省生産局畜産部「肉豚生産出荷予測」
   (平成13年2月28日公表)

◇図2:豚肉の輸入量◇

1月―53,449トン(▲5.2%)

・冷蔵品は 12,110トン(▲6.7%)と、米国産を中心に前年同月をかなり下回る。
 12年度累計では6.0%増。

・冷凍品は 41,272トン(▲4.9%)とデンマーク産の減少から、前年同月をやや
 下回る。12年度累計では3.7%減。

輸入見込数量(事業団調べ)
buta2b.gif (2516 バイト)

◇図3−1:米国からの豚肉輸入量◇

◇図3−2:デンマークからの豚肉輸入量◇

1月の米国産−15,457トン(10.4%)

・冷蔵品は7,889トン(▲5.2%)となったが、12年度累計では10.3%増。冷凍品は、
 7,532トン(32.6%)と4カ月連続で上回り、12年度累計では8.1%増。

   デンマーク産−18,747トン(▲8.6%)

・6カ月ぶりに下回る。12年度累計では0.6%増。
・韓国産の代替とし、カナダ産9,838トン(38.7%)、メキシコ産3,070トン(10.
 5%)、フランス1,769トン(45.4%)等が増加。


◇図4:豚肉の推定出回り量◇

1月−116,133トン(0.0%)

・国産品は、75,658トン(▲0.3%)と前年同月をわずかに下回る。12年度累計で
 は734,921トン(▲1.2%)。
・輸入品は、40,475トン(0.8%)とやや上回る。12年度累計では 538,061トン(2.2%)。
・合計では12年度累計で 1,272,982トン(0.2%)。


◇図5:豚肉の家計消費量(1人当たり)◇

1月−406g/人(3.4%)

・7カ月連続で前年同月を上回る。
・金額でも3カ月連続で前年同月を上回る。

12月の加工仕向肉量−40,118トン(8.1%)

・4万トンを超えるのは7年2月以来。12年度累計では323,327トン(2.1%)とわず
 かに増加。
・国内物は、9,891トン(4.5%)と前年同月をやや上回る。輸入物は、30,227ト
 ン(9.3%)と引き続き増加。


◇図6:豚肉の推定期末在庫量◇

1月−99,735トン(25.0%)

・輸入品在庫は、6カ月連続で前年同月を上回る。1月は 81,829トン(29.4%)。
・国産品在庫は、7月以降7カ月連続で前年同月を上回り、1月は17,906 トン
 (8.2%)。
・合計では、6カ月連続で前年同月を上回る。


◇図7:豚肉の卸売価格(東京・省令)◇

1月−431円/kg(15.2%)

・寒波の影響等から出荷頭数が減少したため、前年より早く価格が回復に向かっ
 た。

2月−447円/kg(5.2%)

・徐々に回復傾向で推移。


◇図8:国産豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

1月   冷凍品「うで」−350円(0.3%)
    同 「もも」−374円(▲3.1%)

・うでは、10年3月以降、10年10月を除き、前年同月を下回って推移していたが、
 1月は前年同月を上回った。
・ももは、8年10月以降、12年4月を除き、前年同月を下回って推移。


◇図9:輸入豚肉の仲間相場(冷蔵品)◇

1月  米国産「ロース」−631円/kg(5.2%)

・9年10月以降、前年同月を下回って推移していたが、4カ月連続で上回る。


◇図10:輸入豚肉の仲間相場(冷凍品)◇

1月  デンマーク産「ばら」−506円/kg(2.8%)

・12年2月以降、おおむね前年同月を上回って推移。米国産、カナダ産について
 も引き続き前年同月を上回る。



トピックス

デンマーク・ベルギーからの輸入一時停止措置は解除


 農林水産省生産局畜産部衛生課では、3月5日、デンマークにおいて口蹄疫の感
染が疑われる牛が発見されたとの情報を入手したことから、同国から日本向けに
輸出される偶蹄類(めん羊、鹿等)の動物等の輸入停止措置を実施(動物検疫所
が輸入検疫証明書の交付を停止)した。しかしながら、3月6日、デンマーク当局
から報告があり、今般の発生が口蹄疫でないことが確認されたとして、輸入停止
措置を解除した。デンマークからは、年間約21万トンの豚肉が輸入され、総輸入
量の32%を占めている。同国からの輸入が停止されれば、その影響は測り知れな
いところであったが、とりあえず一安心というところである。

 欧州では、2月下旬に英国にて口蹄疫が発生し、英国内外ではその発生の拡大
を防止するための措置がとられている。

 わが国では、英国は従前から牛肉等の輸入禁止地域となっており、また豚肉等
についても昨年の豚コレラの発生により輸入を一時停止していた。今般、英国家
畜衛生当局からの口蹄疫が発生したとの報告を受け、同国からの偶蹄類の動物お
よびそれらの動物由来の畜産物について、輸入停止の措置を実施した。

 英国のグレートブリテンに続いて、北アイルランドでも口蹄疫の発生が確認さ
れ、わが国では同様に輸入停止の措置がとられている(英国については3月8日付
けで、北アイルランドについては3月19日付けで省令を改正)。

 また、フランスおよびベルギーについては、3月4日に両国で感染した疑いのあ
る家畜が発見された情報を入手したことから一時輸入停止措置をとっていた。し
かし、ベルギーについては、3月13日ベルギー当局から今般の症状は口蹄疫では
ないという報告があったため輸入停止措置を解除した。

 一方、フランスについては、3月13日同国家畜衛生当局より口蹄疫であること
を確認した情報を得、農水省では今後、省令改正等の所要の措置を講じることと
している。(3月16日現在)

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