徳島県/澤 則之
社団法人徳島県畜産会(会長 久保農夫也:徳島市)は、全国初の地鶏肉特定J AS登録認定機関として平成13年3月9日付けで認定された。 今後、畜産会は、徳島県内の地鶏に係る生産行程管理者からの認定申請書の提 出を受け、書類審査および実地検査を実施する。 徳島県では、阿波尾鶏が既に「地鶏肉」特定JAS規格に合致した生産が行われ ているが、今後、生産工程管理者としてオンダン農業協同組合と貞光食糧工業 (有)が認定申請を行う予定である。 申請を受けて、徳島県畜産会では、JAS規格の基準に照らして判定し、適合し ている場合は認定証を交付する。この4月には、「阿波尾鶏」は全国で初めて、 地鶏JASマークを貼付して、販売されることになる。 JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律:昭和25年5月 11日、法律第175号)は、11年7月22日に改正され、農林水産大臣から認定を受 けた登録認定機関(第三者認証機関)が生産行程管理者(生産者や製造業者等) を認定し、認定された生産行程管理者等が自ら格付けを行って、JASマークを貼 付する仕組みとなっている。しかし、これまで地鶏肉特定JAS登録認定機関と認 定された機関はなかった。 「地鶏肉」特定JAS規格とは 農林水産省は、「地鶏肉」の販売表示があいまいなため、消費者が製品の価値 を正当に評価できるよう「地鶏」を定義づける「地鶏肉」特定JAS規格を制定し た。 主な内容としては、 素びな 在来種(明治時代までに国内で成立したまたは導入され定着した鶏) 由来の血液百分率が50%以上のもので、出生の証明ができるもの。 飼育期間 80日以上飼育したもの。 飼育方式 28日齢から平飼いで飼育したもの。 飼育密度 28日齢から1平方メートル当たり10羽以下で飼育したもの。 以上の基準で、国内で飼育した鶏の肉が「地鶏肉」と定義され、特定JAS規格 として平成12年6月10日から施行された。 ◇地鶏肉特定JAS格付け方法◇