牛乳・乳製品

牛乳・乳製品



◇図1:生乳生産量◇

11月−665,119トン (▲1.4%)

・北海道、都府県ともに平均泌乳量は前年同月を上回ったものの、飼養頭数の減
 少等から北海道は0.2%、都府県は2.3%とともに減少。
・12年度累計では、北海道は0.7%減、都府県は0.5%増で、全国では前年並み。


◇図2:1 頭 1 日当たりの平均泌乳量◇

北海道:11月− 26.1kg (1.2%)
都府県:11月− 26.8kg(0.8%)
    12月− 27.1kg(1.1%、速報値)

・北海道は、4カ月連続で前年同月を上回る。  
・都府県は、11年8月以降前年同月を上回って推移し、12月の速報値でも同様の
 傾向。


◇図3:飲用牛乳等向け生乳処理量◇

11月−416,332トン(1.9%)

・おおむね減少傾向で推移したが、7月以降は加工乳等による食中毒事故の影響
 等により、5カ月連続で上回る。12年度累計では0.8%増。
・飲用牛乳のうち加工乳は、9年11月以降前年同月を下回って推移。7月以降落ち
 込みが目立ち、11月は49,464kl(▲18.8%)と大幅減少。


◇図4:牛乳の生産量◇

11月−328,630kl(1.1%)

・おおむね前年同月を下回って推移したが、7月以降5カ月連続で上回る。
・12年度累計では0.3%増。


◇図5:乳飲料およびはっ酵乳の生産量◇

11月−乳飲料  94,336kl(▲9.7%)
    はっ酵乳 48,944kl(▲7.4%)

・乳飲料は、食中毒事故の影響等により、6カ月連続で前年同月を下回る。12年
 度累計では6.5%減。
・はっ酵乳は、9カ月連続でかなり下回り、12年度累計では8.3%減。


◇図6:乳製品向け処理量◇

11月−240,907トン (▲6.8%)

・5カ月連続で前年同月を下回り、12年度累計でも1.0%減。
・チーズ生産量は11,960トン(0.3%)。うち直接消費用ナチュラルチーズは1,33
 3トン(▲9.3%)とかなり減少し、12年度累計では5.5%減。
・クリーム生産量は、7,606トン(27.3%)と前月に続き上回る。年度累計では
 0.6%減。


◇図7:脱脂粉乳の需給◇

11月の生産量−13,041トン(▲3.6%)

・生産量は、前年同月を4カ月ぶりに下回り、12年度累計でも1.0%減。
・推定出回り量は14,100トン(▲13.1%)と6カ月連続で下回り、12年度累計では
 11.8%減。
・推定期末在庫量は、事業団在庫の4,800トン(393.7%)を含む44,400トン
 (45.0%)で、引き続き前年を大幅に上回る。


◇図8:脱脂粉乳の大口需要者価格◇

11月−13,631円/ 25kg (▲0.1%)

・9年4月以降、ゆるやかな値下げ傾向。
・12年度に入り、5月に2円、8月に9円と計11円下げたが、11月は2円、23カ月ぶ
 りに値を上げ、安定指標価格(13,090円/25kg)を4.1%上回る。


◇図9:バターの需給◇

11月の生産量−5,033トン (▲20.4%)

・生産量は3カ月連続で前年同月を下回り、12年度累計でも0.3%減。
・推定出回り量は8,100トン(▲2.0%)と2カ月連続で下回ったが、12年度累計で
 は1.2%増。
・推定期末在庫量は、7月をピークに11月は36,500トン(17.3%)と前月より3,10
 0トン減少したが、引き続き前年同月を大幅に上回る。


◇図10:バターの大口需要者価格◇

11月−940円/kg(▲3.5%)

・在庫量の増加を反映し、値下げ傾向。
・11月は2円下げ、12年度に入り8カ月連続で合計20円の下げとなった。


トピックス

◇図11:牛乳の殺菌温度別処理量の推移◇

◇図12:牛乳の殺菌方法別処理量のシェアの推移◇

 

「62〜65℃」の低温長時間殺菌牛乳が5割増

 厚生省が公表した「平成11年度殺菌温度別牛乳等の処理量」によると、牛乳全
体の処理量は3,813,766kl(▲0.5%)と前年をわずかに下回った。

「62〜65℃」(低温長時間殺菌)

 136,451kl(48.3%)と前年度を5割近く上回り、全体に占める割合も3.6%と1.2
ポイント上昇。9年度に倍増、10年度に半減など近年変動が大きいが、平成に入
って着実に処理量が伸びている。

「75℃以上」(高温短時間殺菌)

 7年以降漸減傾向にあった。11年度は152,403kl(8.3%)と前年度をかなり上回
り、シェアも4.0%と0.3ポイント上昇したが、低温長時間殺菌と合わせても全体
の1割未満。

「瞬間」(超高温殺菌、LL牛乳を含む)

 9年度をピークに減少し、11年度は3,524,912kl(▲2.1%)となった。引き続き
牛乳全体の処理量の9割以上を占めるが、近年わずかな増減を繰り返しつつも漸
減傾向にある。

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