鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

11月−102,132 トン(▲0.5%)

・5カ月ぶりに前年同月を下回り、12年度累計では0.7%増。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−47,053千羽(▲2.0%)

・減少傾向で推移。12年度累計では1.0%減。
・ひな出荷見通しでは、前年同月比で、12月▲2%、1月▲1%、2月▲4%(12月
 上旬聞き取り)。


◇図2:鶏肉の輸入量◇

11月−47,538トン(▲10.7%)

・12年度累計では3.8%増。
・中国産は22,012トン(16.4%)と前年同月を大幅に上回る。うち冷蔵品は、1,7
 57トン(17.6%)。
・12年度累計では、中国産11.2%増、タイ産2.6%減、米国産12.5%減、ブラジル
 産14.8%増。

鶏肉の調製品輸入量−14,219トン(18.7%)

・引き続き高水準で推移しており、中国産増加等から大幅に上回る。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

11月−149,749トン(▲3.9%)

・11年8月以降、おおむね前年同月を上回って推移。
・国産品は、101,783トン(3.4%)。
・輸入品は、47,966トン(▲16.4%)。
・家計消費量は、308g/人(1.6%)と6カ月連続で前年同月を上回る。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

11月−125,646トン(17.6%)

・国産品は、11年5月以降、おおむね前年同月を上回って推移。11月は2カ月連続
 で前年同月を下回り21,621トン(▲18.7%)。
・輸入品は、輸入量が増加傾向、推定出回り量は減少傾向で推移していることか
 ら、11年4月以降前年同月を上回って推移。11月は104,025トン(29.7%)と大
 幅に前年同月を上回る。
・全体では、11年5月以降、前年同月を上回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

11月−もも肉638円/kg(4.8%)

・4カ月連続で前年同月を上回る。	

    むね肉197円/kg(▲6.2%)

・輸入量の増加等の影響を受け、18カ月連続で前年同月を下回る。

12月−もも肉655円/kg(1.1 %)

・5カ月連続で前年同月を上回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

11月−中国産もも肉250円/kg(▲7.7%)

・輸入価格の低下等から、11年5月以降、前年同月を下回って推移。

    米国産骨付きもも肉215円/kg(▲4.9%)

・輸入量が減少しているにもかかわらず、輸入価格の低下等から、11年6月以降、
 前年同月を下回って推移。

トピックス

手軽な食材として人気の高い鶏肉惣菜


◇図7:種類別にみた総菜の購入割合について(複数回答)◇

◇図8:家計消費量の推移(1人当たり・金額)◇

 (財)日本食肉消費総合センターが全国8地域から2000世帯を対象に実施した
季節別食肉消費動向調査(12年6月調査)によると、調査対象期間1週間において
鶏肉を購入した世帯は、1,323世帯(66.2%)であった。同調査期間中に食肉(牛、
豚、鶏、挽肉)を利用した惣菜を購入した世帯は686世帯(34.3%)となってお
り、そのうち鶏肉の惣菜を購入した世帯は382世帯(55.7%、複数回答)と最も
多かった(図7)。

 また、総務庁の「家計調査報告」によると鶏肉(生鮮肉)の消費額は近年横ば
いにあるのに対し、惣菜や弁当等の調理食品の消費額は年々増加している。今後
も女性の社会進出やライフスタイルが変化するにつれて、家庭で調理するよりも
割安で手軽な鶏肉を使った惣菜や弁当、冷凍食品の需要はさらに増加してゆくと
考えられる(図8)。

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