鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

2月−101,989 トン(11.3%)

・4ヵ月ぶりに前年同月を上回る。 12年度累計では0.9%増 。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−46,904千羽(▲6.8%)

・3カ月ぶりに前年同月を下回る。12年度累計では1.0%減 。
・ひな出荷見通しでは、前年同月比で、3月▲1%、4月▲2%、5月▲3%(3月上旬
 聞き取り)。


◇図2:鶏肉の輸入量◇

2月―35,330トン(▲13.3%)

・12年度累計では2.2%増 。
・中国産は12,361トン(▲16.4%)と7カ月ぶりに前年同月を下回る。うち冷蔵
 品は、1,514トン(33.6%)と引き続き増加。
・12年度累計では中国産9.1%増、タイ産4.1%減、ブラジル産9.1%増、米国産11
 .2%減。

鶏肉の調製品輸入量−10,609トン(28.4%)

・引き続き高水準で推移しており、中国産、米国産の増加等から前年同月を大幅
 に上回る。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

2月―141,295トン(6.6%)

・12年度累計では0.6%増。
・国産品は、102,655トン(11.0%)。12年度累計では0.8%増。
・輸入品は、38,640トン(▲3.6%)。12年度累計では0.2%増。
・家計消費量は、294g/人(▲2.8%)と9ヵ月ぶりに前年同月を下回る。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

2月−113,896トン(17.6%)

・国産品は、11年5月以降、おおむね前年同月を上回って推移。2月は19,936ト
 ン(17.4%)と大幅に前年を上回る。
・輸入品は、輸入量が増加傾向で推移していることから、11年4月以降前年同月
 を上回って推移。2月は93,960トン(17.6%)。
・全体では、11年5月以降、前年同月を上回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

2月−もも肉673円/kg(11.6%)

・7カ月連続で前年同月を上回る。

   むね肉196円/kg(▲3.9%)

・1月に20ヵ月ぶりに前年同月を上回ったが、再び下回る。

3月−もも肉621円/kg(1.8 %)

・8ヵ月連続で前年同月を上回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

2月−中国産もも肉250円/kg(▲7.7%)

・輸入価格の低下等から、11年5月以降、前年同月を下回って推移。

   米国産骨付きもも肉213円/kg(0.9%)

・12年12月以降、3カ月連続で前年同月を上回る。


トピックス

中国産調製品輸入量、53.6%の急増


◇図7:鶏肉調製品の国別輸入量の推移◇

◇図8:鶏肉調製品及び鶏肉の輸入量の推移(対前年同月比)◇

 焼き鳥、唐揚げ、照焼き等に代表される鶏肉調製品の輸入量は、年々増加を続
けている。財務省貿易統計による鶏肉調製品の輸入量は、12年度累計(4〜2月)
で、146,501トン(前年同期比36.9%)と大幅に増加している。11年度の輸入量11
8,731トン、12月の時点で既に上回った。

 今年度の大幅な増加は、国別に見ると中国が同86,440トン(前年同期比53.6%)
と急増している。合計にしめる割合は、中国が59.0%と1位、2位のタイの29.8
%を大きく引き離している(図7)。

 同期の鶏肉輸入量(骨付き肉、部分肉)518,268トン(前年同期比2.2%)に対し、
調製品は30%程度の数量であるが、鶏肉輸入量が前年同月比10%減から15%増の
間で推移しているのに対し、調製品は30%増の前年同月比前後で推移し、衰える
様子は見えない(図8)。

 13年度の鶏肉輸入量は前年度並みと予想されている(全国ブロイラー生産出荷
調整会議資料)が、調製品については今後も堅調に増加するものと思われる。

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