東京都/企画情報部
東京都は、食生活の安全確保や医薬品の事故防止を図ることが重要であるとし、 4月1日から「東京FDA」を設置した。これは保健衛生と医療に関する新たな施策展 開と事業の再構築を図るため、東京都が従来の衛生局を再編整備し、新たに健康 局食品医薬品安全部を設置したことによるものである。 食品医薬品安全部東京FDAは、世界的にも評価の高いアメリカ合衆国の食品医 薬品局FDA:Food and drug administrationを参考に名づけられ、食品と医薬品 に関する健康危機の発生を防止し、健康に関するあらゆる不安に適切に対応する 総合危機管理部門である。 東京FDAの取り組み 1.一貫した危機管理体制の構築 先行的な調査研究から監視、検査、指導、処分を一貫して行える体制を整備し、 危機管理能力の向上を図る。 従来の最終製品の監視のみに留まらず、製造、流通、消費のすべての段階で安 全確保をめざす。都の表示行政を強化し、都民の不安・不信の払しょくを図る。 2.危機の未然防止施策の充実 危害が発生する以前から先行的調査研究により未知のリスクを発見し、危害の 未然防止を図り、危機管理の立場から危害発生の未然防止に努める。 3.情報の共有化に基づく都民との連携 各種情報を迅速に都民に発信するとともに、情報の共有化による都民との連携 を強化する。 そのために、民間団体やNPOなどと連携し、安全確保体制の強化を図る。 4.不適切な製品の迅速な排除 発見された不適正な製品(食品、医薬品等)について、営業者への処分を含め迅 速に対応し、迅速な排除に努める。 東京FDAは日頃から安全性、リスクの情報収集・分析に努めるとともに、いち 早く情報発信を行っている。また、食品や医薬品等に関する苦情や相談に応じる ためのわかりやすい窓口を設置している。
【東京FDAの組織になった 食品指導センター (監視風景: 牛乳等の成分規格検査)】 |