東京都/片桐 紀生
「第25回ふるさと渋谷フェスティバル2002」が渋谷区の代々木公園で平成14 年11月3日、4日と2日間にわたり盛大に開催された。今年は区制施行70周年と いうことで例年以上に規模も大きく、天候も良かったこともあり連日たくさん の観客で賑わった。中でも東北酪農青年婦人会議(黒澤寛寿委員長)と渋谷区 少年団の交流は24年間の歴史があり、フェスティバルへの出店は既に11年も続 いている。今では友人や東北出身の知人や後援者など多くの観客が訪れ、東北 の酪農家が自家用に栽培した採れたての野菜や東北の新鮮な牛乳・乳製品に買 い手が殺到した。売り場は東北各県から来た酪農家たちや渋谷区少年団の父兄 の応援で大盛況であった。 東北酪農青年婦人会議と渋谷区少年団体連盟(鈴木貴代子会長)との付き合 いの歴史は古い。昭和54年、当時の全酪連指導部の仲介で渋谷区少年団体連盟 と東北酪農青年婦人会議の間に都会の子供と東北の田舎の子供との交流の話が 持ち上がった。 ふるさとを知らず自然を知らない都会の子供と、東北の豊かな自然で育ち都 会の生活を知らない子供たちがそれぞれの家庭生活を体験して、各々現地での 相互交流を深めて見聞を広げてもらいたいということが目的の「東北・渋谷な かよし交流」事業は24年間の歴史を築いている。交流当初の子供たちはすでに 当時の自分の年齢と同じ息子や娘を持つ年頃になっている。今では父兄の彼ら が「なかよし交流」の中心的な応援部隊でもあり、酪農交流の良き理解者でも ある。渋谷区の子供たちは福島県で、春と夏に酪農チビッコ勉強村での酪農体 験と共同生活を体験し、一方東北の子供たちは渋谷区の家庭でホームステイを して過ごす。これに掛かる費用は東北の酪農家が自家用に育てた野菜を提供し、 今回のようなバザーで販売することで支援資金を確保している。 都会の子供に東北の酪農・農業の素晴らしさを、東北の子供に都会の生活を 知ってもらうという事業は、相互の父兄が支援する方式で確立された。東北酪 農青年婦人会議の黒澤委員長は「今朝、5時に福島から野菜を積み込んできま した。東北の牛乳や酪農・農業の素晴らしさを来場した消費者にアピールした い。今後もフェスティバルへの出店は続けます。」と語っていた。
【たくさんの入場者で フェスティバルも大人気】 |
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【東北の農協プラント 製品も大人気】 |